「恩寵の法則」その1 (創造的に生きるということ)

「恩寵の法則」第一回

「創造的に生きるということ」 ――表面で生きることと、自分の源泉につながって生きること――

多くの人々は、人生のさざまざまなことを自分が創造しているのだと思っています。 自分自身のより深い内面につながらないで、人生の表層で生きていることが多いと、「自分がすべてを創造しなくてはならない」と考えてしまいます。

カリフォルニアの北部には、「自分の人生を創造する」と考えている人たちのメッカがあることをご存じの方もおられるかもしれません。

実際には誰もが自分の人生を創造しているわけですが、 そういう人たちはみんな、自分とこの世界を分離して考えています。 従って、自分の人生はこの世界と敵対し、競争し、戦い取らなければならないと考えています。 それは人生を表層で生きているときの見え方です。

多くの人々は人生の表層で生きているだけなので、実際には内面でより大いなる存在とつながっていません。 そうすると、「私は自分の人生を創造できるんだ、それは私の責任だ」と、非常に忙しい人生を送ることになってしまいます。

毎日仕事に出かけ、人生を創造しているわけです。 家にいても――人生を創造し、ジムに行きながらも――人生を創造しています。 人生を創造することで忙しく走り回り、自分の人生で何もかも成し遂げるには時間が足りないので、もっともっと速くものとごをやらなければならないと感じます。 一生は七、八十年しかないのだから、その間に自分の人生を創造しなければ!、と考えています。 これは 人生を生きるにあたって 大変な緊張を生みだします。 その結果、実際にそこでおこることは、その自分の人生を創造する作業が人を表面的なものごとに引き止めてしまうことになり、自分のエネルギーの源泉からさらに分離してしまうのです。

自分は分離しているという体験から創造しつづけ、 本当は自分が海の一部であることを忘れてしまいます。

この「恩寵の法則」で学ぶことは、 すでに存在しているものを思い出し、それとつながっていることを思い出すということです。

眠りこけて、自分が海の一部ではないという夢を見るのではなく、海の存在に支援してもらうこと、自分の一部になってもらうことです。 それはこの世で起こっていることの真のありように目覚めるようなものです。

2011年12月19日

「恩寵の法則」は現在「シンクロニシティの法則」として提供されています。