「恩寵の法則」その3 (天命を生きるとは?)

(はじめに)

ここ鎌倉の海岸では、波がいい日には多くのサーファーたちが、黒いオットセイの群れのように、黒いスーツを着て波の合間に浮かんでいます。 そして大きな波がやってくると、とっさに態勢を整えて、つぎつぎに波に乗っていきます。

夏の日に限らず、寒い冬の日でも、いい波があるときには決まって多くのサーファーが波に漂っています。 波に乗るって、それほど気持ちがよく、楽しいものなのでしょう。

サーフボードを自在に操って波に乗っているサーファーを見ているだけでも、なんとなくいい気分がして、サーファーと波を眺めてつい時間を忘れることがあります。 天命を生きるというのは、まさにこの波乗りののようなものだとすればどうでしょうか?

そして『恩寵」というのはこの波のようなものだというのです。 私たちがこの海である本質とつながり、その波である恩寵に乗ることができれば、サーファーのように波に乗る快感を味わうことができるのです。 人生の波に乗るサーファーとして生きたいものです。

では、「恩寵の法則」その3をお楽しみください。

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第3回:「天命を生きるとは自分の本質を生きること」

「天命」(destiny)という言葉は大きな言葉です。 それは受け取る人々にとってさまざまな意味合いを持ちます。

私たちにとっては、「天命」とは 自分の本質を認識し、それを生きるということです。

そして私たちが自分の本質を認識するとき、 私たちを生みだした大いなる存在はとても満足します。

なぜなら、私たちの本質はその大いなる存在から与えられ、 私たちが抑圧することなく自分の本質を生きることを完全にサポートしてくれているからです。

それが私たちがここで「恩寵」と呼んでいるものです。

たしかに、私たちは一生懸命に働かなくてはなりません。 しかし同時に、私たちの人生には、自分の天命を、自分の本質を 私たちが生きることをサポートしてくれている力があります。

波は岸に到達するまで打ち寄せます。 あなたは生命の創造的プロセスとともに創造されました。 もしあなたが、自分はひとりぼっちで、内なる深い本質につながっていないと考えるなら、 創造することは大変な重労働になってしまうでしょう。

人生を自分一人の肩に背負って重労働をするより、自分の内側に入り、恩寵につながるなら、それは波乗りをしているようなもので、波が運んでくれます。 それはまったく異なる人生の質であり、それがこの 「恩寵の法則」で私たちがつながろうとしていることなのです。

このシリーズはイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回のシリーズでご紹介します。 恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学んでいくことになります。 今回はその第3回目をお送りします 人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。

2011年12月26日

「恩寵の法則」は現在「シンクロニシティの法則」として提供されています。