本来無一物(ほんらいむいちもつ)

「一切は空であり、執着するものなど
 本質的には何もない」

という意味の禅のことばだそうです。

チャクラのエネルギーに働きかけるときに
各チャクラの中心は「スペース」であることを
体験することは大切です。

チャクラをCDのイメージに例えると、
中心が空で、周辺がエネルギーの領域です。

すべてのエネルギーは
この中心のスペースから生まれてきます。

本来エネルギーはスペースの中で流れています。
それが何らかの理由で滞ると、
そこからつくり出される人生のストーリーに
囚われて、私たちに苦しみが生まれます。

一般的には、チャクラについて学ぶとき
チャクラの心理的側面に焦点を当てがちですが、
先ずチャクラをエネルギーとして体験してみる
ことは助けになります。

最初に心理面に目を向けすぎると、
過去に起こったことや、周りの人たちや環境といった
生きることの複雑な側面の影響に意識が向いてしまいます。

自分の中に感じる緊張やネガティブな感情を
身体を通してエネルギーとして知覚してみると
そのエネルギーはどんなふうに見えるのか、
どんな感じがするのか、
そのエネルギーに音や声があるのだろうかと
シンプルにエネルギーそれ自体に興味が持てます。

今までチャクラのワークを紹介する中で
私が驚くことのひとつは、初めてでも、
ほとんど誰もが、自分中で経験するエネルギーを
知覚することができ、
色を使って絵に描いてみることができることです。

エネルギーを知覚できるのは
特別なサイキックな人に限られないという証拠ですね!

ここで大切なポイントは
マインドを通してエネルギーをみようとすると、
すぐにジャッジが起こり、嫌だと思うものを
見ないようにしたり、押さえたり、
変えようとすることが起こることです。

チャクラのエネルギーに働きかけるときは
ハートチャクラに繋がることが最初のステップです。

なぜなら「ありのままを受け入れる」ことが
エネルギーを深く知ることの大きな助けとなるからです。
これはハートの持つ資質です。

「自分」が受け入れようとするのではなく、
ただハートにつながれば、
自然に「ハート」がそのエネルギーを受け入れます。

最初に書いた「本来無一物」を思い起こせば、
本質的には、囚われるものは何も存在しないのに
私たちのマインドは、好き嫌いという分別をすることで、
これが囚われになり、心の不安が生まれます。

言い換えれば、
あるがままを受け入れれば、
良いも悪いも存在しないのです。

それが心の平安の始まりかもしれません。

ハート瞑想が素晴らしいのは、
ハートにつながることで、
「あるがままを受け入れる」ことが
自然に起こることです。

あるがままを受け入れられることで
チャクラのエネルギーは
本来の自然な流れとバランスを取り戻します。

オーラソーマ の観点からこれをみると、
ボトルを選択するとき、
好き嫌いを超えて、どのボトルがあなたを
最も呼んでいるかに気づきを向けます。

これは「好き嫌いに本来の自己は存在しない」という
仏教の叡智に基づいています。

そして最も自分を呼んでいるボトルは、
自分の深みにある質を映し出し、
自分を思い出すプロセスが開きます。

そのボトルを体に塗って使うことで
あなたが「最高のバージョンである」ことをサポートします。

それは、こうあるべきという理想で磨いた
最高のバージョンではなく、
本来の自分を思い出すことで、
中心でくつろぎながら
自分の潜在力を生きるあり方です。

最高のバージョンであるとは
自分の好きなところも、嫌いなところも、
自分の才能も、内側にある美しい本質も
中心の空も
自分の存在すべてに愛と気づきがある状態かもしれません。

オーラソーマ の色の理解を
チャクラのエネルギーとして自分で体験してみること
オーラソーマを学んでいる人にとっても
さらなる発見につながるかもしれませんね。

Love
Komala