存在からの贈り物に気づくbyブーティともこ

2月から始まった島暮らしを楽しんでいます。
 
古民家の修繕や片づけはまだ終わっていませんが、
春蒔きの種のために畑を耕しています。
 
Oauマガジンでもお馴染みのファームハーモニア
からもたくさんの種がやってきました。
http://oauclub.jp/farm_harmonia/
 
どんなふうに根付いてくれるのか、とても楽しみ
です!
 
 
耕す前に畑の草抜きをしましたが、雑草の研究家
の興味深い話を思い出しました。
 
詳しいことは分からないけど、なんでも一つの
個体の違う部位によって環境への適応性が異なる
というのです。
 
トップの方とボトムの方でできた種では、
それぞれ発芽適正温度が違う、というようなこと
だったと思います。
 
それは人や動物に運ばれたり風に運ばれたりして、
どんな場所に行くかわからない、そんな予想困難
な環境で命をつなぐための特性だといいます。
 
 
森林では生きられない雑草は人の暮らしのすぐ傍
にあります。
 
道端やあぜ道や、わざわざ踏まれるようなところ
が雑草にとってはいいのだそうです。
 
 
「雑草のように強く逞しく」といわれるように、
踏まれても踏まれてもへこたれず、
抜いても抜いてもまた生えてくる・・・
それもまた雑草のもつ美しさです!
 
それにまた「雑草」と言っても、
もちろんそれぞれに名前があります。
 
オオバコやハコベ、カタバミにドクダミに
ハハコグサ、カラスノエンドウやエノコログサ
にメヒシバ、オヒシバ…。
 
雑草といわれる中にも食べられるものや薬草が
たくさんあるのです。
 
そして人も雑草も似ているな、と思いました。
 
 
人の暮らす環境は実に様々、人は多様な適応性を
持っている。
 
そんなふうに人をみてみると、
私たちが自分で認識している特性は、
 
たまたま今ある環境で開花している特性で、
まだ奥に眠っているたくさんの特性があるはず
です。
 
そうした特性は、たとえば私たちの強みや才能
であり、まだ自分の知らない強みや才能がある
ということは勇気づけられることでもあります。
 
 
雑草が踏まれてもめげないように、困難な状況は、
私たちがまだ自覚していない秘められた強みや
才能の開花を促す機会でもあると、
これまでを振り返って思います。
 
たとえその時は出口のない辛く苦しいものでしか
ないとしても。
 
ものごとが上手くいかないと感じているときにも、
存在は必ずギフトを与えてくれている、
そのことに段々と気が付いてきています。
 
 
ごく最近、エッセンシャルライフコンサルティン
グを受けてくださっている方のおふたりから
似たようなフィードバックがあり、強みや才能に
ついて思いを巡らせていました。
 
自分の強みや才能にハートから繋がり、それを
仕事や生活で表現し本質に繋がる喜びを感じて
いるにも関わらず、
 
周りの人から誤解を受けたりシェアしているもの
を受け取ってもらえないように感じたり、
そうしたことがあるということでした。
 
多くの人との関わりの中で、自分の強みや才能を
表現するときに、いつもすべてが上手くいくとは
限りません。
 
人にはそれぞれ異なる考え方や感じ方があり、
そのときに相手が置かれている状況はそれぞれ
だからです。
 
ですから、内側への気づきが深まり信頼が育って
いたとしても、すべてが順風満帆であるとは限り
ません。
 
 
「順風満帆でないのは自分の瞑想が十分に深く
 ないからだ、何か自分が間違っているからだ」
と考えるよりも、
 
まず自分が強みや才能に繋がり本質を生きよう
としていることにハートから価値を与え、
今そこで起こっている状況の中で自分にとって
大切なことは何かを、
 
その状況の中で活かされる強みや才能は何かを
ハートから見ることをフォローセッションの中
で行いました。
 
 
上手くいく、いかない、それはマインドの判断
です。
 
生にはいつもダイナミックな波があり、どんな
ときでも、そこには必ず存在からの贈り物が
あります。
 
大切なのは、それに気づいて受け取ることが
できるかどうか。
 
 
道端の雑草に目をやると、とても控えめな花や土
を被った葉からも、その生命力や賢さが伝わって
きます。
 
ごめん、抜いてしまうのだけど、
きっとあなたはまたどこかに顔を出すね、またね!
 
 
大好きなピーターマッケーナの歌を聴いていたら
ブレイクの詩の一節があってジーンときました。
 
花々が開き、緑が冴える今だから尚更に心に響く
ようでした。
 
 
ウィリアム・ブレイク「無垢の予兆」より
 
To see a World in a Grain of Sand
And a Heaven in a Wild Flower,
Hold Infinity in the palm of your hand
And Eternity in an hour.
 
 
一粒の砂にも世界を
一輪の野の花にも天国を見、
君の掌のうちに無限を
一時(ひととき)のうちに永遠を握る
 
訳:松島正一
 
 
ブーティともこ記
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