バラが教えてくれたこと

ヒーリングガーデンのなかのホリスティック
ヒーリングセンター「エンジェルファーム」
 
九州・大分県の内陸部、水清く緑豊かな
豊後竹田で「エンジェルファーム」を運営されて
 
 
地域に根差し、すでにさまざまなヒーリングを
シェアされながら、さらに内側の探求を続けて
いらっしゃる香山桂子さん。
 
ファームで育てているバラの栽培を通して感じた
ことを語っていただきました。
 
どうぞお楽しみください。
 
 
 
    ☆ ☆ ☆
 
長年、私はくつろぐことが苦手という課題を抱え
ていました。
 
休息する充分な時間が与えられていても、
 
「休んでいてはいけない」
「何かしなくてはならない」
 
という焦燥感が常にありました。
誰からも何も強いられていないのに、、、です。
 
 
この課題にしっかり向き合いたいと、4年ほど前
にサトルボディヒーリング(SBH)のトレーニング
に参加しました。
 
SBHでは表層にエネルギーのブロックがあると内側
に入りにくくなること、
 
そのエネルギーをリリースするとエネルギーの流れ
が自然になり、内側に入っていくことを助けるのだ
ということが印象的でした。
 
そして、それはいつもハートのシンクロニシティ
によってなされることを。
 
 
私は趣味で160種類のバラを無農薬で栽培して
います。
 
このことがSBHを、その後エッセンシャルリビ
ング(EL)を通じ、自分を理解していく上で、
とても助けになりました。
 
 
バラの地上部である枝の形が不自然だったり、
葉や花が元気がないのは根がスムーズに張れない
環境が必ず地下にはあります。
 
例えば大きな石が埋まっていると、そこを避けて
根を張ります。
 
そうすると、根の不自然な形がそのまま地上部に
反映されます。
 
石を掘り出すと、根は地中深くにのびのびと張り
巡らし、いつの間にか地上部の樹形も整い、元気
になって美しい大輪の花を咲かせていきます。
 
よくあるのは地上部だけに意識を向けて、土表面
に栄養を与え、虫が来たら殺虫剤を撒いてお世話
する方法です。
 
それではバラは元気になりません。
 
むしろ過保護になって生命力は落ちていきます。
 
バラは他の植物より手がかかりますが、
最優先するのは障害物である地下の石や固い土を
除去することです。
 
 
これを人間で例えると表層にあるエネルギーの
ブロックが障害物です。
 
それも含めて、私たちは外側の世界を創造して
いくこと。
 
これがバラの栽培を通して理解できたことです。
 
この体験を通して、更に私にもたくさんあるで
あろう障害物に興味をもち、内側へ入ることを
助けたいという思いが強まっていきました。
 
この思いがELへの参加のきっかけです。
 
 
ELでもSBHと同様にいつもハート瞑想から
始まりました。
 
そこにはいつも思いやり、くつろぎ、受容と
いった愛に満ちた雰囲気がありました。
 
良い悪いのジャッジのない雰囲気の中で、
私は安心して子供の頃の痛みの体験をオープン
にすることができました。
 
小学校、中学校時代は厳しい母親や、学校の先生
への不信と怒りでいっぱいの日々。
 
家に帰っても家庭教師が待っていて、またも勉強
の連続。
 
当然、学校でのテストも良い点が取れるのですが、
不足しているところを見つけては。
母は私を責め続けました。
 
さらに勉強だけでなく、運動、料理、習い事、
マナーにも厳しく、母もまた先生でした。
 
夜寝る直前まで休息は許されません。
 
毎日が拷問のようで、窒息しそうな日々でした。
 
 
プラサードとアルヴィナは、普段、私たちは
気づきが狭くなっていると表面だけで生きていて、
外側でつながっていること。
 
例えば家族の一員であるために、また親の愛を得
るためには、自分のやり方や感じ方を押し殺さな
ければならないこと。
 
この時に痛みや葛藤が生じるのだと話してくれま
した。
 
 
私の場合はこの時期の体験が
「不足があると人に愛されない、お利口さんで
 いなければ」
という強固な信念になったようです。
 
大人になってからも不足ということに恐怖の感情
を持ち続けていたのです。
 
そして私は恐怖の感情を感じないよう、くつろぐ
ことを自分に許しませんでした。
 
忙しくするという戦略で気を散らしてきたのです。
 
エクササイズでは、この恐怖の感情にハートから
スペースを与えました。
 
無条件の受容性につながり、恐怖の感情を
ただ感じてあげました。
 
そして同じパターンを繰り返す自分や、
当時の母や先生をハートから許すことを体験して
いきました。
 
すると私の障害物・・・この恐怖の感情と信念の
エネルギーがゆるみ、
 
流れが生まれて内側に入っていくことを助けて
くれたのです。
流れができたことでもっと深くに・・・
 
スペースへと誘われて、
そこには静けさや深いくつろぎがありました。
 
SBHとELの参加により自分の障害物が次々と
明らかになっていきました。
それを感じるプロセスは時には苦しい体験でした。
 
しかし、ハートによる変容への信頼が蓄積されて
いく貴重な体験でもありました。
 
 
ここ一年程は月一回のゆっくりしたペースで
ハート瞑想をシェアしています。
 
この場でもハートを通じてスペースに気づく機会
が与えられます。
 
スペースに気づくと、
あるがままの自分でいられるので、
とてもくつろぐことができます。
 
そして、さらに深くくつろいでいくことでやって
くるサポートも受け取っています。
 
最近では参加者の方々が半年先の日程まで決めて
くれ、私はその流れに乗るだけなので
とても助かっています。
 
 
そして先月はひとつの手放しがありました。
 
20年30年と使ってきたレイキやヒプノ、
アストロジーのヒーリングメソッドの手放しです。
 
SBHやEL、ハート瞑想や現在受講中のELC
から受け取っているものの深みと美しさに、
日を追う事に圧倒されてきたからです。
 
私はこれを生きるということで表現していきたい
と思う気持ちに正直になりました。
 
最近は、内側に入りスペースにくつろいで
受容的でいると、
 
自然に新しい方向に向かっている私を感じること
ができます。
 
自分の内側の流れはスペースの中で、
シンクロニシティの中で、
人とも自然ともつながっている・・・
 
大いなる流れの中でつながっている・・・
 
子供の頃、外側にしがみつくことで感じないよう
にした分離感は、もうスペースへと溶けて行った
ようです。
 
この瞬間もプラサード、アルヴィナ、リーラの
 
「ハート!」「ハート!」「ハート!」
という愛と励ましのヴァイブレーションが、
私のハートに響き渡ります。
 
ありがとうございます。
 
香山桂子記
http://angelfarm.jp/