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今回は前回につづいて、「ハートの次元 その2」をお送りします。
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ハートの次元(その2)
ユニティインスティチュートでは、ハート瞑想を使いますので、
ハートについて理解しておくことが有益です。
前回はハートの次元とマインドの次元というテーマでしたが、
今回はハートの知性とマインドの知性、
というテーマでハートについて書いてみます。
知性というと
マインド(頭脳)のよさと同義に語られることが多いですが、
田坂広志氏の『知性を磨く』という本によると、
知性と知能、知識とは違うと書かれています。
田坂氏によると、
いわゆる頭の良さというのは知能や知識のことであって、
知性はそれとは異なるものとして定義されています。
田坂氏があげる最も高度な知性として
「直感力」「洞察力」「大局観」があげられていますが、
それはまさに「ハートの知性」に近いもののように思われます。
田坂氏は知性としての「直感力の磨き方」の一つの方法として、
論理を尽くして語ることが大切だと言われます。
論理は省略すべきものではなく、その論理を尽くした上で、
その先にあるもの、あるいはその論理を越えたところにある直観力、
洞察力が知性だというのです。
禅の世界では「無心」、頭の思考がない状態を追求し、
頭で考えるのではなくハラ(丹田)で考える、
といういい方がありますし、
英語ではガッツフィーリング(腸で感じる)
が直観と訳されたりしていますが、
いずれにしろ、
頭で考えるのではない知恵が人間には備わっているようです。
ハートの知性はそのような人間に備わっている知性の一つで、
ハート瞑想によって、
内面に瞑想することによって生じる直観的知性です。
マインドは外側に知識や知恵を求めようとするのに対して、
ハートの知性は内側に入ることによって得られるもので、
内なる声として認識されたりもします。
マインドは論理的で分析的で、細分化し集中し、
意識が狭まるのに対して、
ハートでは直観的で、総合的で、分断されたものをむすびつけ、
気づきが広がります。
マインドは批判し、判断し、ジャッジしますが、
ハートは愛し、受け入れ、あるがままであることを認めます。
マインドはいつも何か行動に駆り立てられ緊張していますが、
ハートは何もせず、くつろぎ、ただ観ていることができます。
ハートはマインドよりも大きく、マインドを含むことができます。
そんなハートとともにいることの中から、
ハートの直観的知性が生まれてくるのです。
ユニティインスティチュート事務局 江谷
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