アティーシャ・ハート瞑想って? by 辻本恒(VIJAY)

2020年になりました。

水瓶座の時代は、
トランプさんとイランのあわや第三次世界大戦か?
という危機で始まりました。

オーストラリアでは5億匹の動物が火災で亡くなったというし、
気候変動はまだまだ続くでしょう。


危機の時代に入ったとこんな時に、
祈りの重要性も感じるひとが多でしょうし、
瞑想が大切だと感じる人も増えてきています。

自分ひとりが救われるだけでなく、
自分の光を分かち合いたい人も多いでしょう。


こんな時に、
「アティーシャ・ハート瞑想をやりませんか?」
という呼びかけも多くなって来ると思われます。

アティーシャという
千年前のチベットにいたお坊さんの瞑想のことですが、
リーラが昔に作ったOSHOネオ・タロットの中で、
変容というカードで紹介されて、
一部の人には有名な瞑想です。

OSHOのTHE BOOK OF WISDOMに
「息を吸い込むとき、世界の——
過去、現在、そして未来の——
すべての存在のあらゆる惨めさと苦しみを吸い込む。

そして息を吐き出すときは、
あなたがもっている喜びのすべて、
あなたがもっている至福のすべて、
あなたがもっている祝福のすべてを吐き出す。

息を吐き出す——
あなた自身を存在に注ぎ入れる。

これが慈悲の手法だ。
すべての苦しみを飲み込んで、す
べての祝福を注ぎ込む。

それをやってみると、
あなたは驚くだろう。

世界のあらゆる苦しみを自分の内側に取り込んだ瞬間、
それらはもう苦しみではない。

ハートがすぐにそのエネルギーを変容させる。
ハートは変容する力だ。

惨めさを飲み込むと、
それは至福に変容されている……。
それからそれを注ぎ出す。」

とあります。

普通は、ポジティブなものを吸い込んで、
ネガティブなものを吐き出したいのですが、
この方法はその逆を勧めています。

ハートの慈しみにつながる素晴らしい方法として、
沢山の人たちが取り組んでいます。


何年か前には、音楽CDも販売されて、
4つのステージに分かれた瞑想としても普及しています。

最初は「苦しみをハートに吸い込むなんて・・」

と抵抗がありますが、

吸う息と共にそれをやると意外と簡単にできるので、
なかなか人気のある瞑想です。

しかし、一回や二回やってみるのは良いのですが、
本気で長く取り組んだりすると、
なんだかおかしなことが起こってきます。

フィーリングのある第2チャクラが、
ハートに持ち上がってしまうのです。

空っぽのハートが、
フィーリングで一杯になってしまう。

ハートが想いでいっぱいになってしまう・・

そんな経験をしたひとは多いのではないでしょうか。


これはとても誤解を生む瞑想です。

SBHで、微細な身体の解剖学を習った僕たちにも、
ハートに苦しみを吸い込み、
喜びを吐き出すとだけ聞くと、
難しい感じがします。


ハートに呼吸をすることで、
ハート・チャクラは広がります。

それは第2チャクラの感情も含むほど大きくなります。

そして、乱れたエネルギーを受け入れます。


息を吐くと、中心に戻っていくので、
乱れたエネルギーは中心に吸収されて、
変容されます。自然に、

苦しみは変容して、愛や祝福に変換されます。

それが吐く息でポジティブなものを送り出すという意味でしょう。


送り出すというよりも、
自然に花の香りのように放射されます。

言い換えれば、

息を吸うと、
ハートのエネルギーが第2チャクラに流れます。

それは第2チャクラが、
ハートに入ってくるのとは、
違うのです。

息を吐くと、
エネルギーは中心のスペースに吸収されて、
変容していくのです。

ハートに苦しみを吸い込むと思うか、
息を吸うとハートが大きなって、
苦しみを含んでいくと思うか、の違いです。


ハートに呼吸すれば、
吸い込む息で、
ハートのエネルギーは拡大して、
吐く息でくつろいで
中心に帰って行きます。

ハートのエネルギーが大きくなればなるほど、
中心のスペースも広がってゆきます。

正確には、
ハートの中心のスペースが広がると、
そのスペースは、苦しみを招待して、
歓迎 することができるのです。


ハートが開けば、
苦しみを受け容れ、
抱きしめることが起こるのです。


ハートの中心のスペースは、
どんなネガティブに思えるフィーリングも
変容する力を持っているからです。


1000年前のアティーシャの時代や、
素朴なチベット人は、
苦しみを吸い込んで喜びにして吐きだすことが
可能かもしれませんが、

頭で生きている現代人は、
まずハートにつながることから始める必要があります。


だいいちOSHOの解説である「BOOK OF WISDOM」には、
こうあります。

「今 あなた空を体験した・・・
 これが彼の学んだことだ。

 この経文までは、彼は最初の師、
 ダルマキルティとともにいた。

 この経文からは、二番目の師、
 ダルマラクシタだ。」

とあって、そして次に、
息を吸うときに苦しみを吸い込んで、
喜びを吐き出すという方法を解説しています。゜


アティーシャも、
まず空を体験してから、
この慈悲の方法に入っていったのです。


これはハート瞑想的に言えば、
まずハートの中心の空っぽさに入っていって、

さらにその空が大きなっていって、
自分自身の身体も(第2身体も)包み込むようになって、
慈悲が起こってくるのです。


まず、
ハートの中心(空)をしっかりと体験してから、
この瞑想をすることをおすすめします。


ユニティ・インスティテュート講師
辻本恒(VIJAY)

開催予定のイベント
https://mysticunion.wixsite.com/chakra/blank-9

神戸・チャクラを開く体験
講師: 黒田コマラ、辻本恒(ヴィジェイ)
5月30日(土)~31日(日)全2日間
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