令和の時代とは?

いよいよ今日から令和の時代となりますね。

昭和生まれで、平成の時代を経て、令和の時代となるわけで、
3つの時代を生きることになります。

そこで、これからの時代をどう生きるのか、
ということについて少し考えてみたいと思います。

現実的な世界では、皇太子が第126代天皇に即位され、
30年余り続いた「平成」が終わり、
「令和」に改元されました。

そして5月1日、皇居・宮殿で皇位継承に伴う国事行為
「剣璽等承継(けんじとうしょうけい)の儀」と
「即位後朝見(ちょうけん)の儀」が催されます。

では、スピリチュアル(精神的)な世界では、どういう
時代になるのでしょう?

漢字の意味から紐解いてみたいと思います。

令というのは律令などの法令という意味があり、命令、
勅令、法律、規則、教えという意味があります。

同時に令(レイ)という言葉の響きは霊という字と通じるものがあり、
令の字は零(ゼロ)、鈴、玲という字に使われています。

鈴は、中は空になっている振って鳴らす球形のもので、
小さな玉や石をその中に入れて音を鳴らす「すず」。

玲は、よく名前などにも使われていますが、
玉や金属がふれ合って鳴る美しい音、
あるいは、透き通るように美しい様子を表します。

そこでの「令」は「清らかに澄んだ」状態を指し、
「王」は「玉」を意味し、
「清らかに澄んだ玉」という意味になります

そして、令和の「和」は平和の和であり、調和の和を表します。

令和の英訳として、「ビューティフル ハーモニー」と
報じた海外の新聞があるようですが、
美しい翻訳だなぁと思いました。

美しい調和の響き、純粋で清らかな鈴の音のような響きで
和合し合うような時代を表す、というようにも思えます。

戦争やテロや不和の時代から、美しい響きを生み出すような、
そんな世界になっていくような役割を日本がになっていくような、
そんな時代になればいいですね。

それがこれからの時代だとすれば、
これまでの時代はどういう時代だったのでしょうか?

昭和という時代は、戦争と敗戦。
その廃墟から立ち直り、
物質的な繁栄へと駆け上る時代でした。

昭和の昭という字は日を召すと書きます。

日本は極東と言われていますが、
それはアジアの中で日本は最も東に位置してるという意味で
日の出ずる国なわけですが、

遣隋使で聖徳太子が隋の皇帝に宛てた国書に「日出ずる処の天子、書を日没する処の天子に致す」と書いたことで、

日本は「日出ずる国」という言葉で有名になっています。

国旗の日の丸も太陽を表し、天照大神が日本神話でも主神とされ、
皇祖神にして日本国民の総氏神ともされているので、
太陽は日本の象徴とも言えます。

敗戦はしたものの、その中から奇跡的とも言える復興を遂げて、
ジャパンアズナンバーワンとも称されて、
日がまた昇る国ともなったわけです。

つまり、日が召され、呼び寄せられるようになった時代
でした。

そして「平成」です。

平成に入るとバブルが崩壊し、神戸・淡路大震災が起こり、
オウム真理教事件、東日本大震災が起こりました。

失われた30年とも言われ、世界第2位で20%を占めていた
日本のGDPは今では中国にも抜かれ6%を下回るようになりました。

平成の平の字は一八十を合わせた字で、
イ(一)ワ(八)ト(十)、成る時代という風にいう人もいます。

つまり、天照大神の岩戸隠れの神話にちなんで、
太陽が岩戸に隠れにお成になった時代というわけです。

それらの時代を経て令和の時代を考えるときに、
令を使った言葉に「令色」という言葉があります。

「巧言令色鮮し仁」という孔子の言葉で有名ですが、
巧みな言葉を用い、媚びへつらう者には、
仁の心が欠けているという意味になります。

この場合の令色の色とは、表面を取り繕ったり
下心や欲望があることで、物質的な側面を表します。

「色即是空、空即是色」の色です。

この世で生きていくには、
空も色も両方が必要です。

その中で、
令は霊であり、零でもあり、
目に見えない世界、
魂の声を聞く、
直観に耳を傾ける
本質、エッセンスを意味します。

色は物質的な世界を表しますが、
昭和の日本ではその物質的な世界を
追い求め、ジャパンアズナンバーワンに
なりましたが、その後平成で多くの試練を
経験しました。

そこで、令和の時代においては、
自分の魂の響きを清らかにすることで(鈴・玲)
美しい調和を作り出す、
ビューティフルハーモニーの時代へと
向かっていく。

そのために自分にできることとしては、
自らの魂の声に耳を傾け、
直感を研ぎ澄ましていくこと、

自らのエッセンスを花開かせていくことが
ますます大切になってく時代だと思います。

そのためには自らの魂が喜び、
楽しみ、嬉しく思うこと、
ハートが喜ぶことをしていくことが
その助けになるように思います。

「令和」という時代をどのように生きるのか?

そんな問いを自分に投げかけて、
ちょっと考えてみたことを、
思いつくままに書いてみました。