「内なる引き寄せについて」by ブーテ ィともこ

瞑想を始めたのは、もっと本当の自分に還りたい

と思っていたからだと思います。

 

その当時はそのことをクリアに意識していたわけ

ではなくて、何かぼんやりと靄の中にいながら一

生懸命何かを掴もうと歩んでいたようなのですが。

 

いつの間にか身につけていた様々なものに気づい

てくると、自分が大事にしがみついているものに

唖然とし、落ち込み、あるいはさっと日が差して

冷え切っていた心身が温まったり、この上なく幸

せな気持ちになったり、そうしたアップ&ダウン

を繰り返しながら、自分に約束したことがいくつ

かあります。

 

その中でも一番大事にしている約束、それは「恐

怖から選択しない」というものです。

 

瞑想を始めて間もなくハートの大切さを知ること

ができたのは、幸運でした。

 

ハートを知ることで、自分自身の内側に入ってい

く扉は自然に開きました。

 

それまでは内側に入ろうと閉じた扉をこじ開けて

いるようで、たくさんの努力と労力がかかってい

たのに、ちょうど北風と太陽の寓話のように、ハ

ートは内側への旅を易しく味わい深いものにして

くれました。

 

そのように内面の旅を続け、しかし困難な状況も

やはり体験してきました。

 

この「恐怖から選択しない」という約束をいつ自

分にしたのか、はっきりとは覚えていません。

 

少しずつハートに繋がることができるようになり、

あるがままを受け入れるハートの質が育つにつれ

て、それはやってきたのだと思います。

 

とても大変なことがあるときには、大きな感情の

うねりがやってきて、息ができないくらいにその

波に飲み込まれてしまいそうになることもありま

す。

 

そうしたときに、感情とともにいることを助けて

くれるのはハートの限りない受容性です。

 

どれだけ溺れてしまいそうな感情の大波がやって

きても、ただただそれとともに在ることの練習、

それはその感情の大波を作り出している恐怖に気

づきを向ける練習でもあります。

 

それはたとえば〈愛されない恐怖〉であり

〈愛されないと死んでしまう恐怖〉だったり――

そんな恐怖と寄り添い布団にくるまっている夜を

幾夜も過ごすことは、深いところに質を育ててく

れることでした。

 

そう、たとえば〈強さ〉や〈信頼〉や〈愛〉など

です。

 

 

気づきを持っていないときの私は恐怖から選択し

ようとします。

 

「こうなるかもしれないから、こうしよう」

「こうなってはいけないから、こうしないでおこ

う」

 

というように、です。

 

マインドはあらゆるシミュレーションを用意しま

す。

 

それは過去のデータをもとにしてつくられるものな

ので、当然私は同じループに陥ります。

 

すると私は、世界は私の味方をしてくれないよう

に感じ、幸せになるために守ったり戦ったりしな

ければならないように思うがゆえに、さらに周到

なマインドのシミュレーションを準備します。

 

 

気づきを持っているときには恐怖から選択せずに

すみます。

 

深い本質に気づいていられるときには、私の選択

はもっとダイレクトに内側から溢れ出るエネルギ

ーに満ちています。

 

マインドからの選択ではなく、突き動かされるよ

うな内側からやってくるエネルギーが自由に道を

見つける感じです。

 

すると不思議と世界は私に調和しているように感

じます。

 

存在はとても寛大で、必要なものを与えてくれて

いるように感じます。

 

ちょうどWhat a wonderful worldの歌詞みたいに

、それは素晴らしいフィーリングです。

 

今、私はこれを「内なる引き寄せ」についてとい

うタイトルで書いています。

 

内なる引き寄せ」の体験は、様々な見地から書

くことができますが、今日はそれを個人的な体験

の一つから書いています。

 

生はとてもミステリアスでワンダフルです。

先廻って未来に備えたり、過去を引きずらないで

いるとき、私たちはもっと自由で可能性に満ちて

いるからです!

 

 

「ハートとともに在ること」をこれからもずっと

続けてゆきます。

 

そしてまた、私たちはシンクロニシティの中でひ

とつ・・・私たちは互いに与えたり受け取ったり

し合えるのだということもまた忘れずにいようと

思います。

 

Bhuti Tomoko

 

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