「リーラ ありがとう」 by コマラ

「リーラ ありがとう」

 

私にとってリーラはとても大きな存在でした。

 

彼女がボディを去って、

あらためて、彼女がどれだけ多くの人の心に触れ

る存在だったのかを実感しています。

 

一緒に過ごした年月が長いだけ

彼女を思い出すエピソードは話せばきりがありま

せん。

 

彼女が来日するたびに、

一緒に買い物に行ったり

散歩をしたり

食事をしたり

 

リーラの名字は Lovegarden(愛の園)

ある日、神戸の街で「愛園」という洋品店を見つ

けると、彼女はさっとお店に入って、

「My name is Aizono」と突然自己紹介をはじめ

て、お店のマダムはビックリ。

でも次の瞬間には、お店の中は花が咲いたみたい

に明るくなり、笑いと愛で満たされていました。

 

彼女が行くところには、愛の旋風が吹くとも言え

ます。

彼女は誰にでも惜しみない愛を分かち合う人でし

た。

 

ひとつのお花に「I love you」と言ったら、

すぐにその隣にある花も、

その隣の隣にある花も、

愛していると言い続けるリーラを思い出すたびに

心が温かくなります。

 

彼女の愛は、人や植物だけにとどまらず、

動物たちも受け取っていました。

 

六甲山を一緒にハイキングしたとき、

途中の河原で、イノシシの家族に会いました。

リーラはその中の一頭に「ゆりこ」という名前を

つけて、コミュニケーションしていました。

その後もハイキングに行くたびに、彼女はゆりこ

さんを見分けることができたのには驚かされまし

た。

 

彼女のハートの愛は、命あるものすべてに触れて

いるようでした。

 

子供の頃に、お釈迦さんが入滅されたとき、

動物や鳥たちも、悲しんでお別れに来たという

お話を読んだことがありますが、きっとゆりこさ

んも山の中で別れを惜しんでいるかしら。

でも、もうずいぶん前のことなので、ゆりこさん

の方が先に逝っているかもしれないですね。

 

こんなふうに、リーラのこと思い出していると

愛があふれて、涙が出ちゃいます。

 

もうひとつだけ・・・

リーラは日本で「靴下」のお買い物をするのが大

好きでした。

 

 リーラ:「他の国では、こんな素敵な靴下は売

ってないのよ」

 コマラ:「日本の住宅では、靴脱ぐから靴下意

識が高いのかもねえ」

 

こんなおしゃべりをしているうちに、彼女のショ

ッピングバスケットは、あれよあれよという間に

靴下でいっぱいになります。

 

「えっ?!!こんなにたくさん買うの?」と私が

言うと、

「レジの前でどれを最終的に買うかを選択するの

よ」とのこと。

 

こんなにたくさん靴下を一度に買う外国人は他に

いないと思います。

彼女はその靴下屋さんの、お得意さんであり、常

連客でした。

 

その靴下たちは毎年海を渡って、

彼女のイタリアの女友達のもとへ届きました。

彼女は誰かのことを思ってプレゼントをするのが

大好きでした。

リーラらしいです。

 

そして、彼女から学んだことは、

数えきれないほど、たくさん、たくさんあります。

それは、皆さんとも共有していることだと思います。

 

「感情を愛する」ことを

私に教えてくれた最初の人がリーラです。

 

「ハートは何も拒絶しない、無条件に受け入れる」

 

彼女のこの言葉は、いつも私の心に深く触れます。

なぜなら、それは言うほど簡単なことではないか

らです。

 

「すべてのものは、それがそこにある理由がある」

 

ワークの中で、リーラが感情のエネルギーを演じ

てくれるのを見たことのある人なら、共感してく

れるかもしれませんが、リーラに感情のエネルギ

ーを演じさせると、彼女の右に出る者はいないと

私は思っています。

 

どんな醜いと思う感情も、彼女の存在を通してそ

れを見ると、なんとも愛おしいエネルギーに見え

るのです。

 

それが怒りであれ、恐怖や悲しみであれ。

感情は邪魔者でも、敵でもないことを教えてくれ

ました。

 

私の心の中で、リーラは「アカデミー主演女優賞」

を何度受賞したことでしょう。

 

生きていると、いろんな感情が生まれてきます。

受け入れるのが難しい感情があると、

リーラのことを思い出すことがあります。

すると、そこにハートの扉が開いている

 

もう20年以上も前に亡くなったお母さんのこと

で悲しんでいる女性に、リーラがセッションの中

で話したことを思い出しました。

 

「私がハート電話になってあげるから、

 お母さんに何でも伝えたいことを言ってごらん」

 

長い間、私たちはリーラからハートを教わって、

私たちの中にはハート電話が開通しています。笑

 

晩年彼女がよく強調していたことが、

私の中に残っています。

 

「私たちを超えた何か大いなるもの、OSHO、

 あるいは意識それ自体と

 シンクロニシティをすることが、

 私の経験では一番の助けになる」

 

彼女は自分の進む前にある世界を、どこかですで

に感じていたのかなと思ったりもします。

 

彼女のヴィジョンはとても広大です。

 

リーラというかたちを超えて

リーラはこの広大なスペースの中に溶けていき

リーラを恋しいと思う気持ちが

ハートのシンクロニシティに私を導いてくれる

そこが今では彼女と出会えるところだから

 

長い文章になってしまいましたが、

ここまで読んでいただいて、

一緒にリーラへの愛を共有していただいて感謝し

ています。

 

ここに書いたことも、リーラという存在を鏡とした、

私の小さなリフレクションにしか過ぎません。

そして、何を書いても十分でないことこそが、

その人の存在の大きさを物語っているのでしょう。

 

これをリーラへのトリビュートとして、

書いてみました。

 

ありがとう リーラ

Circle of love flowing

Much love to you

Komala

 

……………………………………………………………………………………………….

リーラの新たな旅立ちをお祝いするセレブレーション

の日程が決まりました。

●2017年11月23日(木・祝)18時30分~20時30分 於:藤沢市
http://unityinstitute.jp/heart_celebration.html