「最後のことば」by黒田コマラ

 
ほんの10日前に会う約束をしていた友人が亡く
なった。
 
命は、力強くもあり、なんとはかないものかと思
う。
 
生まれてくるものは、いつかは死んでいく。
誰もが、いつかは「体」というかたちを手放して、
無に戻っていく旅につく。
 
だから体の中に生きているあいだに、
私たちは身体や人格を超えた存在でもあることに
意識をもたらすことができれば、手放しの助けに
なる。
 
愛する人の「死」に出会うとき、悲しみや痛み
だけでなく、内側深くにある「愛」に私たちを
開くことがある。
 
そこにある痛みや悲しみもすべてを包み、含んで
いく大きな愛。
 
まるで亡くなっていく人たちが、
かたちある外側の世界を手放していくときに
残された私たちが受け取る贈り物のように。
 
内側への扉が何か大きなものへの扉が開く
 
亡くなった友人は、どこかの雑誌の中で、
私の連絡先を知って、電話をくれたことが、
出会いの始まりだった。
 
最初に彼女の声を聞いた瞬間から、
まったく知らない人なのに、つながりを感じた。
 
彼女が人生でどんな経験をしてきたのか
具体的なことはあまり知らないままに、
彼女は逝ってしまったけれど。
 
私たちは愛の中で、互いに出会っていたに
違いがない。
そしてそれはこれかも変わらないだろう。
 
最後に病院で会ったときに、
彼女は私の手を握って、こう言った。
 
「『自分を愛する』ことが大切よ」
 
周りの人たちのことにいつも配慮をしていた
彼女の口から最後に聞いた言葉だった。
 
いつか自分を愛せる日が来るのではない。
 
この瞬間から次の瞬間が生まれるように、
今のそのままの自分を抱きしめる。
 
自分の中に何があっても
それは自分を愛する機会に出会っている。
 
9月に鎌倉で、
「本質の目覚め」のセミナーを開催しました。
 
このセミナーでは、
ハートを通して、内面の世界を体験し
私たちの内側にある「本質」に気づきを
もたらします。
 
本質はすでに私たちの中に存在しています。
それに気づきをもたらすだけです。
 
自分の中にある本質的な質につながることは、
人生に満たされた感覚をもたらし、
創造的に生きることを助けます。
 
「本質を生きる」のシリーズ、次回は、
内なる引き寄せの法則」 by アルヴィナです。
 
無料インターネットクラスもあります。
 
内なる本質から、どのようにこの人生を生きて
いくか、ということについて学んでいきます。
 
黒田コマラ記