先日の朝、テレビをつけてみると、映画化
された「ダ・ヴィンチ・コード」や「天使
と悪魔」などのトム・ハンクス演じるラン
グドン教授シリーズで有名なダン・ブラウ
ン氏が出ていました。
目まぐるしい展開と最後のどんでん返しが
病みつきになって、「インフェルノ」を含む、
彼の主な作品を読みました。
未読の新作「オリジン」では、ラングドン
教授をAIのウィンストンが助けるのだそうです。
テレビではAIが台頭する将来についてダン・
ブラウン氏が面白い発言をしていました。
論理的な展開、計算はAIが得意とするところだし、
確かにAIは私たちの暮らしを向上させるものに
なりうる大きな可能性を持っていると思います。
ただし、大事なことの舵取りをAIに任せて
しまうと大変困ることになるかもしれません。
マイクロソフトが開発したAI“ Tay”は、
ツィッターで会話を重ねて学習するうちに
「ヒトラーは間違っていない」などの差別的
発言をするようになり、マイクロソフトは
実験は中止したといいます。
ツィッターでの返信などから影響を受けて
同様の思想を持つようになるという、いわば
マインドコントロールをAIもまた受けると
いうことなのでしょう。
また私たちが暮らす社会を良くしようと、
人類にとって一番いい選択をするように
プログラムされたとき、
AIは現在の世界の人口増加を危惧して
何らかの行動を起こすかもしれない
ということもあるかもしれないと。
ヒトとAIはどう共存してゆくのか
― 本や映画の中の世界が、どんどん現実
に近づいてきています。
正確な言葉は覚えていないけれど、
ダン・ブラウン氏は「AIが倫理観や
道徳観を身に着けることは難しい」
というようなことを語っていました。
倫理観って何でしょう?
道徳観って何でしょう?
どうやってそれを人は学ぶのか?
そんな話をパートナーとしていましたが、
周りの大人の考えや振る舞い、見たり
聞いたり読んだりするものから養われたり・・・
とすれば周りの環境が大きい要因となるわけです。
でも同じような環境に身を置きながら、
全く違う価値観を持つことが人にはあります。
それは何故でしょう?
それは人には深い直感的知性がある
IQだけではなく感情的知性(EQ)を
育てることが大切だ、と言われますが、
この感情的知性が明晰性を伴って活か
されるのは、私たちが深いハートの
直感的知性と共に在るときであると思います。
急速に変化する社会 ―ゴールドマン・
サックスではニューヨーク本社の現物株式
取引部門に配属されていたトレーダーは
2000年には600人だったのに、2018年には
わずか2人になったそうです。
優秀な成績をとって一流の企業に就職して
幸せになる・・・そんな公式はもうすでに
通用しない今、やがて成長して自らの手で
幸せを掴みながら生きてゆけるようになる
ために、どんなことを子供のころから学ぶ
ハートの直感的知性を磨くこと、
ハートへの信頼を育てること、
それに早すぎるスタートはないのでは
ないでしょうか。
あっ、ここにきてある映画を思い出して
しまいました。
スピルバーグの「A.I」2001年の映画です。
これを観たとき、とても切なくなって
胸が痛くなりました。
一生母親を愛するようにプログラムされた
ロボットのディビッドは、ある出来事から
その母親に捨てられてしまうのですが、
それでも母親にまた愛してもらえるように
“人間になる方法”を探して旅に出る物語です。
最後は切なくて胸がギュッと絞られるようでした。
この映画ではAIの愛というテーマが繊細に
描かれているのですが、感情的知性について
考えをめぐらすとき、やはりこの〈愛〉が
大きな命題となるのです。
AIが感情を持ち愛を知ることができるならば、
A.Iにも瞑想が必要だということになってくる
のかもしれません。
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