「恩寵の法則」 16回 (イタリア編) このシリーズはイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回のシリーズでご紹介します。 恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学んでいくことになります。 今回はその第16回目をお送りします 人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。 ちなみに、日本での「恩寵の法則」は2012年3月9日(金)~12日(日) 東京で開催されます。 https://unityinstitute.jp/schedule/booking.cgi?code=120309-11Pr_EL3_f (はじめに) 昔の日本の職人の世界には徒弟制度、ないし師弟制度というのがありました。 芸の習い事でも、工芸や職人の技術の伝達、禅などの師弟関係、あるいは将棋などでも内弟子制度というのがあり、そこでプロになるための修行するわけなのですが、そこで師匠は教えるわけでもなく、ただ身の回りの世話をさせたり、家の雑事をさせられるだけで、本当の技は習うのではなく、盗め、と言われていました。 今から見ると、非常に不合理で、封建的な世界の出来事のように思われますが、実際はそこで大切なことの伝達が起こっていたのです。 「盗む」とは英語でいうとsteal (スティール)なのですが、この制度を外国人に説明すると「盗む」のは悪いことだよ、いう答えが返ってきたりします。 でもそこで実際は、transmission(トランスミッション)(伝達)が行われていたのです。 禅の伝統では、修行を志す者は、師を求めて行脚するようなこともあったようですが、どうしてそのように悟りを得た師を得ることが大切だったかが、これを読むとわかります。 それはちょうどろうそくの炎を、ひとつのろうそくから、もう一つのろうそくに火を移すようなものだといういい方もされますが、それはシンクロニシティを通して、内なる炎が目覚めさせることだったのです。 では、「恩寵の法則」16回をお楽しみください。
。。。。。。。。。。。。。。。。。16回 「シンクロニシティで伝達されるもの」 シンクロニシティの中にあるとき、あなたは何もする必要がありません。 あなたは岩の上で日向ぼっこをするトカゲのように、ただ浜辺でその瞬間を楽しみ、くつろいでいるだけでよいのです。 シンクロニシティが恩寵に似ているのはそのためです。 あなたはことさら努力して何かに取り組む必要もありません。 あなたは、ただ誰かとのシンクロニシティの中にいるだけで、その人のギフトや強みがあなたのギフトや強みを目覚めさせるのです。 しかも内面にシンクロニシティがあり、本質が振動して目覚めていれば、何であれ外側からあなたにもたらされるものは、もっと、ずっと、さらに充実したものになります。 なぜなら、それは単に表面にはとどまっているものではなくなり、本当に深い内面に触れ、ただ来ては去るものではなくなるからです。 誰かが私に何かを与えてくれると、それは私のなかの本質を強めてくれるのです。それはそこにシンクロニシティがあるからです。 シンクロニシティこそが師弟間における主要な伝達手段です。 あなたがマスター(師)とシンクロニシティにあれば、その恩寵を通して、何であれマスター(師)の本質が、あなたの中の似た資質や同じ資質を目覚めさせるのです。 もちろん、マスター(師)はテクニックやフィードバックや方向性を示すこともできますが、マスター(師)が与えるものの真髄はシンクロニシティを通じて起こります。 ですから、弟子としてシンクロニシティを理解していることはとても重要です。
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