これからの社会の可能性　ー　ハートチャクラ

これからの社会の可能性‐ハートチャクラ

どのチャクラのエネルギーが活発に働いているか、
あるいは働いていないかを見ることで、
自分や人の物の見方や感じ方、反応の仕方などが理解できます。

第一チャクラなら、
肉体と関係したことがらが主な関心事になっているかもしれません。
例えばどのように食べていくのか、ということです。

第二チャクラなら、人間関係が問題になるかもしれません。

第三チャクラなら、この世界でどのように自分の望むことを達成するのか、ということがテーマになっているかもしれません。

このようにチャクラは個人のエネルギーシステムを形作り、
その人がどのように人生を生きていくかを決める重要な要素です。

個人を超えた社会についても同じことが言えます。

ある社会に属する人たちが主にどのチャクラを中心にして
生きているかということを考えることができます。

第一チャクラは肉体の維持、健康、肉体を引き継いでいく
という意味で子孫を残すこととも関係しています。

たとえば、クラゲは基本的にはエサを捕食して消化し子孫を残す、
ということしかしていないとも言えます。

ですからクラゲにも第一チャクラがあると言えるかもしれませんが、
それ以上のチャクラは必要としていないように思われます。

もしある人たちが生存することだけを気にしながら生きているとしたら、
第一チャクラの働きを中心にして生きていると言えます。

これを意識の第一レベルということができます。

第二チャクラは感じるはたらきを司ります。
そこから感情が生まれ、感じることを基礎に人とのつながりが生まれます。

このつながりのはたらきは、
周りの環境や人とエネルギーが溶け合うことにより起こります。

まだ文明化されていない部族などは、
個人という概念は発達しておらず、
集団全体がひとつの生存の単位になっていて、
個人よりも集団の意思を優先します。

この部族的なつながりは、
第二チャクラの溶け合うはたらきが関与していると考えられます。
個人は部族という単位の中に溶け込んでいます。

アフリカのある遊牧民の部族で実際に起こった話だそうですが、
一人の男性が足にけがをして病院に運ばれ、
足を切断しない限り命を維持することはできないと診断されます。

それを聞いた部族の仲間たちはその場で決断せずいったん部族の会合にかけます。
その会合での結論は医者たちを驚かせます。

というのも、その男性の脚を切断することはできないので、
それで死ななければならないなら仕方がない、というものだったのです。

この部族は遊牧をして暮らしています。

家畜がある場所の草を食べつくしたとき、
次の餌場まで移動しなければなりません。
片足しかない男性がいると、その移動がスムーズに行われず、
部族としては死活問題になるのです。

この決定を、その男性も当然のこととしてうけいれたということです。

これは、第二チャクラの意識レベルで生きているという見方ができます。

より現代的な社会で生きている私たちは、
部族的な関係を卒業し、個人の世界で生きているといえるでしょう。

これは第三チャクラが司っているものです。

第三チャクラは、私たちが望むものを達成するように
行動することと関係しています。

その行動は私たちの個人としての特徴を反映し、
ときにはその目的のために人との間で競争や争いを生じても
仕方がないものだと考えられています。

第三チャクラが本来的な働きをするならば、
他人と比較することなしに、
ただ個人としての自分が十分に存在するとい感覚が得られるのですが、
ふつうは人との比較の中で、能力や社会的な地位が問題になり、
権力を握ることや、支配‐被支配の関係など、
現代社会で問題になっていることがこのチャクラのアンバランスな状態を示しています。

集団を構成する大多数の人たちがこの意識レベルにある場合、
競争や葛藤、ひいては戦争も避けられません。

競争社会と言われているこの社会は、
意識の第三レベルにあるといえるでしょう。

このようにチャクラを順にみていくと、
これからの人類の可能性も見えてきます。

そうです。もし人類が生き延びることを選択するなら、
そのときには、多くの人たちが意識の第四レベル、
ハートが生み出す意識レベルで生きるようになっているのだと考えらるのです。

ハートのはたらきは、愛と受容です。

人類は個人として愛と受容を生きる人たちを生み出してきましたが、
集団としてはまだ意識の第三レベルにいるのです。

そのように生きる人がたくさん現れると、
社会全体としても新しい意識レベルへと移行していくことが予想できます。

そのときには、ハートのはたらきが社会の自然な姿になるでしょう。

自分に対しても人に対しても無条件の受け入れと
温かい愛のエネルギーで接することが自然な社会。

その中で育つ人たちは自分を信頼し、
持って生まれた能力や個性を素晴らしいものとして
あるがままの自分を生きることができるでしょう。

そのような社会は、豊かな彩りをもち、
私たちが本来の自分を見つけ出すことが自然なことになるでしょう。

そのような社会を願うなら、個人としてハートのチャクラを探究し、
その意識レベルを生き始めることが出発点です。

ユニティインスティチュートが提供している
ハートのチャクラを中心とした成長のシステムは、
ひとりひとりが成長しながら、
社会全体として新しい生き方を生み出していく先駆的なものだと言えるのです。

市場義人（トーショー）