学びにハートを

学びにハートを


今回は以前にも書いた、広島での私たちの〈ハー
トの気づきを教育へ〉という取り組みの経過報告です。

昨年の春、広島市内の小さな1ルームを教室とし
たHIE(Heart in Education)をユニティインスティチュートで学ぶ
藤本さんと共に開きました。

HIEはマインドフルネスと英語を一緒に教える教室で、
ベビーと年中さんのクラスが始まりました。

そして秋には新たに〈マインドフル・エデュケーション・プロジェクト〉が
スタートしました。

こちらは主に学校に赴いて先生方にマインドフルネスを
紹介する活動で、NPO法人ワンシードから
行っています。

NPO法人ワンシードは、あの3.11の後で自分たちができることは何か? 
を問いかけるところから始まりました。

ちょうどエッセンシャルライフ・コンサルティングの
トレーニングを終了したばかりで、この素晴らしい理解を
多くの人に知ってもらいたいといが想いがあったのです。

一粒の種には、その種が開花するのに必要なすべての可能性が宿っている、
その開花をサポートし合える土壌づくりを願って名付けられました。

設立以来様々なことがありましたが、当初からの経過を
知っているユニティインスティチュートのディレクターである
リーラやプラサードたちから定期的にセッションを受け、理解と洞察を深める
サポートをもらい今日に至っています。

昨年の秋以降、様々な方の協力を得ながら市内の幼稚園に小学校、
中学校や高校に足を運びマインドフルネスのことをお話しし、
そこから先生方に向けたマインドフルネス紹介講座を開くことがで
きるようになってきました。

今、私たちは先生方が講座を通して体験したこと
を、実際の学びの場で活用して欲しいと思っています。
講座先では実践に結びついた形のトレーニングを、という希望もあり、
そのプログラムを考えていました。

また「マインドフルネス」という言葉にあまり馴染みのない人でも
呼びやすい名称があればいいというフィードバックを受けて、
どんな名前がいいのかをふたりで考えていました。

そして、プログラムの柱となるワードの頭文字を
とって「HANAプログラム」と名付けました。
Heartful Awareness Nature AwakeningのHANAです。

ハートからの判断のない慈愛に満ちた気づきを周囲や
自分自身や他者に向けることを学び、
内側にある本質が目覚め花ひらくのを助けるためのプログラム――
ハナの愛称で呼んでもらえたらと思います。

現在は、HANAプログラムのコアエッセンスを体験できる
「HANAのたねシリーズ」と、家庭や学校でHANAプログラムを
実践したい方のための「HANAせんせいシリーズ」を用意しています。

これまでマインドフルネス紹介講座を受講した先生方の数名は、
このHANAプログラムを学ぶことにとても意欲的です。

しばらく前に私と藤本さんは、カリフォルニア州のMindful
Schoolsが提供する教育者のためのコースを履修しました。

2007年に設立されたMindful Schoolsでは子供や
青少年のための様々なマインドフルネスエクササイズが用意されていて、
世界各国で200万人近い子供たちが教師や親やスクールカウンセラーなど
を通してそれを体験しています。

私たちが受講した6週間のコースもとてもよくデザインされていて、
宿題をこなしながら受講者同士がフィードバックし講師からの
アドバイスを求めることもでき、驚くほど充実した資料を気前よく
提供してくれるものでした。

受講後に参加できるコミュニティでは、各国でどのように
学校などで生徒にマインドフルネスを伝えているのか、
いろんなアイディアや取り組みがシェアされていてとても参考になります。

HANAプログラムには、その10年以上の実績と評価のある
Mindful Schoolsのコンテンツも含まれています。

HANAというプログラム名が出てきたとき、ワンシード(一粒の種)
から咲く花―—という流れに、とても不思議な感じがしました。

花は咲かそうとしても咲かない、でも適した土壌、
日光や水や栄養があれば、時期が来れば自ずと開くもの、
そんな風に私たち一人一人が自分の面倒をみてあげれば、
きっと色とりどりの花たちが咲くに違いありません。

少しずつ、種が根付くことができる土壌を耕しながらの種蒔きです。

誕生したばかりのHANAプログラム、どうぞよろしくお願いします。

 

http://heartineducation.co/
https://essentiallifeconsulting.jimdo.com/

ブーティともこ