教育におけるマインドフルネスの世界の現状

前回寄稿させていただいたときには、マインドフ

ルネスと英語教育を組み合わせたHIE(Heart in 

Education)について書かせていただきました。

 

最近、そうしたことで教育関係に携わっている方

々とお会いして、マインドフルネスについてお話

しする機会が増えました。

 

マインドフルネスについてご存じない方の方が多

いので、まずはその説明を簡単にすることになり

ます。

そしてお話しするうちに関心を持ってくださる方

が多いのはとても嬉しいです。

 

HIEを共に運営しているYukaさんといろいろと調

べていく中で、教育現場におけるマインドフルネ

スの現状は、世界ではかなり大きく動いているこ

とを実感しています。

 

例えばこちらのリンクにあるのは、IBworld 2016

March、国際バカロレアの公式マガジンの特集で

す。

 

マインドフルネスに関するボリュームのある特集

記事で、Mindfulness Could it change the way 

you teach?

とあります。

 

そこにはマインドフルネスがグローバルな現象で

あること、それが教育にとって大きな可能性をひ

らくものであることが書かれています。

 

国際バカロレア機構(IB)はジュネーブに本部が

あります。

文部科学省では、グローバル人材育成の観点から、

我が国における国際バカロレア(IB)の普及・

拡大を推進しています。

 

イギリスでは、2015年10月に国会で「マインドフ

ル国家へ Mindful Nation」という調書が提出さ

れ、その中に教育に関する記載も盛り込まれ、そ

れによると「教育の分野では、教師と若者たちの

ためのマインドフルネストレーニングの開発を先

駆けて実施する、指定校を定めることを推薦する

」そうです。

 

オクスフォード大学の研究チームが、来年、マイ

ンドフルネス教育に1000万ドルを費やし、7年に

渡る大規模な研究を実施すると発表した、という

記事もありました。

 

つまりグローバルな教育の中でマインドフルネス

は確立したポジションを持っているのです。

 

バカロレアの公式マガジンの特集には具体的なエ

クササイズもいくつか載っており、実際どんなマ

インドフルネスのエクササイズが教育に取り入れ

られているのかを見ることができます。

 

このマガジン以外にも、こどもや学生のためのマ

インドフルネスに関する書籍が翻訳され出版され

てきています。

そうした本にも書かれているエクササイズには、

 

呼吸を数える

呼吸のたびにお腹が動いているのを見守る

身体の部分部分に順番に注意を向ける

レーズンを一粒、気づきをもって食べる

自分の感情を受け止める

許しと感謝

緊張と緩和

思いやりと共感を育てるエクササイズ

 

などがあります。

 

 

これらに目を通すとき、ユニティインスティチュ

ートのトレーニングやワークショップで提供され

ているプログラムが、どれほど洗練されパワフル

で実践的かに、改めて驚かされます。

 

マインドフルネスを「今この瞬間に、どんな判断

も持ち込まずに気づいていること」とするとき、

私たちの外側のすべてに気づきを払う、そして内

側に気づきの光を持ち込むための具体的なノウハ

ウが、ワークショップやトレーニングの中で丁寧

に伝授されるのです。

 

スタンフォード大学でマインドフルネスを教えて

いるスティーヴン・マーフィー重松博士は

「私たちを学びにたいして開かせるのは、勇気、

献身、信念、直感的理解など、ハートに関係した

部分である」

と著書の中で語っています。

 

この数々の本質とハートから理解、その具体的ア

プローチを私たちはユニティインスティチュート

で学びました。

 

外側に注意を向け、また内側に気づきを向ける、

そのガイドとしてEL(本質を生きる)

意識の多重構造マップ」は最適です。

 

私たちはHIEという場を設けて、ハートの知性を

信頼して、ハートの持つたくさんの質とともに日

々を過ごし学び成長するお手伝いをしたいと思っ

ています。

ユニティインスティチュートで学んだ理解を、身

近なところで広くお伝えすることができるように

と、日々試行錯誤しています。

 

しばしば夢見るのですが、幼い頃から周りの大き

な人たちがハートに繋がり見守ってくれる中で成

長し、そして、やがてこの「意識の多重構造マッ

プ」を手掛かりに、実際のノウハウを使って自分

の強みや才能に従って本質を開花させて、中心の

スペースを知ることができたら、そんな風に成長

できたら、どんなに素晴らしいでしょう。

 

今はそんな夢に向けての、私たちが踏みだせる小

さな確実な一歩を進めているところです。

 

ユニティインスティチュートの卒業生や受講生、

そして興味を持っているすべての人の意識は、私

たちが暮らしているこの社会の意識に新しい息吹

を吹き込んでいるのだと、強く感じています。

 

ハートへの深い信頼と共に

Bhuti Tomoko

 

HIEのホームページ

http://heartineducation.co/

Bhuti Tomokoのホームページ

https://essentiallifeconsulting.jimdo.com/