ハートは内側の旅を暖かく美しいものにしてくれる byトーショー

このブログをご覧のみなさんは、
外側で見つかる満足は本当のものではなく、
本当の満足は内側にあるのでは、
と考えていらっしゃるのではないでしょうか?
 
UIのディレクターの一人、プラサードは、
 
「私たちは思考や感情の世界で生きることが
 多く、その中では苦しむことが多いけれど、
 さらに深く内側に入ると、
 そこには美しいものしか存在しない」
という趣旨のことを言っています。
 
内側を探求することで少しずつ分かってくること
は、私たちは本来美しい存在であり、私たちが
求めているもの、
 
愛、幸せ、満足、喜び、勇気、感謝など、
人生に価値をもたらしてくれるものは
すべて内側に存在するということです。
 
だからこそ、内側を探求する意味があります。
 
内側の探求とは、普段は外側を向いている意識の
光を内側に向け直し、ふだん意識しているよりも
深い次元に光を当て、そこにあるものを発見して
いくプロセスだと言えます。
 
それを瞑想と呼んでも良いでしょう。
 
UIでは、内側の探求、瞑想をするにあたって、
ハートを入り口にします。
 
エネルギーセンターとしてのハートは4番目の
チャクラで、胸の中心にあります。
 
瞑想を始めるときにハートに意識を向けることで
内側を探求することが楽になります。
 
 
それは、ハートの性質として、
「今起こっていることがどんなことでも、
 それを、愛を持って受け入れる」
という働きがあるからです。
 
それが可能なのは、もうひとつのハートの性質と
してハートは空間(スペース)であるからです。
 
部屋には椅子や机、本棚やソファー、ベッドなど
を置くことができます。
 
空間は部屋の空間と同じように、そこにいろいろ
なものが存在することができます。
 
たとえば、怒りや悲しみ、喜びや恐怖などの
様々な感情など。
 
 
ハートの空間は広いので、そこにたくさんの感情
や思考などのエネルギーがそのままの姿で居場所
を与えられるのです。
 
そしてハートのさらに大切な性質のひとつである
愛がそれらを包みます。
 
愛に包まれたエネルギーは自然に変容し、
本来の姿へと戻って行きます。
 
瞑想をするのに、ハートのはたらきを通さずに
内側に入っていくことは可能です。
 
しかし、それはずいぶんと大きな気づきが必要に
なる、苦しい道になる可能性があります。
 
ハートがないと、自分が内側で経験することを、
良い、悪いの尺度で判断してしまう可能性が高い
からです。
 
たとえば、内側に入って最初に出会うのが怒り
だったとしましょう。
 
そのエネルギーはふつう良くないものだと判断
されます。
 
怒りは外に向かって表出されると破壊的な結果に
終わることが良くあるからです。
 
小さなころ、親や先生に怒りを感じても、
それをぶつけることは許されませんでした。
 
喧嘩も奨励されるものではなく、仲良くすること
が良いこととされてきました。
 
それで、怒りが起こると、それが間違ったことの
ように感じてしまいます。
 
間違ったものは変えなければならないと感じます。
 
それで今ある怒りのエネルギーとそれを変えよう
とする気持ちがぶつかり合い、葛藤が生まれます。
 
怒りだけでなく、他にも恐怖や憎しみ、悲しみ
などいろいろな感情に出会う可能性があります。
 
そのどれもが不快な感じがして、ただあるものを
そのまま気づき、感じることがむずかしくなりま
す。
 
内側にそのようなものがうごめいていると感じる
と、その中に入っていく勇気を失ってしまうかも
しれません。
 
ハートを入り口にすれば、どのようなエネルギー
でも、そのままの姿で温かく迎え、
受け入れることができます。
 
あるものを判断して押しのけようとしなければ、
感受性が高まり、さらに深く感じていくことが
できます。
 
このようにして、内側により深く入っていくこと
ができます。
 
そして、そこにある美しい本質に触れることが
できるようになるのです。
 
 
私が上に書いたことを実際に実験したことがあり
ます。
 
プラサードやアルヴィナがリードするUIの
ワークショップでも、ある性質を探求するのに、
その性質の名前を紙に書き、その場所に行くと
その性質のエネルギーを感じることができる、
という原理を使うことがあります。
 
なぜそれが起こるのかは解明されていませんが、
ある場を設定し、その中で決められた場所に
立ったり、その役割に入ったとたんに、
そのエネルギーを経験することができるのです。
 
この原理を使って友人たちとハートの働きを探求
したことがあります。
 
まずひとりの人にハートになってもらい、
別の人に(困難という意味での)問題のエネルギ
ーになってもらいます。
 
次にハートの代わりに、別の人にマインドになっ
てもらいます。
 
ハートがいるときには、問題(を演じている人)
はハートの周りを楽しく流れるように動き、
踊ります。
 
そして自然に問題ではなくなっていきます。
 
そこで、ハートの代わりにマインドに場に入って
もらいます。
 
すると、今まで流れていた問題のエネルギーは、
どんどん粘着性を増し、ゼリーのようにどろどろ
と動けなくなっていきます。
 
それを演じている人は固まってうずくまってしま
います。
 
まるで今まで問題でなかったものが、マインドが
いることで問題になっていくような感じです。
 
ハートにいると、問題も問題でなくなり、
マインドにいると、問題でないことも問題になる
という感じがしました。
 
この実験から、ハートのエネルギーを基礎にして
探求を行うことの大切さが実感でき、ハートに
対する信頼が増しました。
 
ハートを経験すればするほど、
人間にこの素晴らしい働きが最初から備わって
いることに驚きと、感謝を感じます。
 
内側の探求に興味をもたれているみなさん、
UIでは、プラサードやアルヴィナを始め、
黒田コマラさんもハートの働きをもとにした
多くのワークショップを提供しています。
 
そのどれかに触れることで、内側の素晴らしさを
簡単に実感することができるでしょう。
 
そしてそれが人生を大きく変えていくことを経験
されることでしょう。
 
私もみなさんとハートの道のどこかでお会い
できると嬉しいです。
 
市場義人(トーショー)記
http://inner-blossoming.com/index.html