ハートからのプーナ便り:後編 by 市場義人(トーショー)

ハートからのプーナ便り:後編 by 市場義人(トーショー)
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書籍『悟りのシンクロニシティ』の翻訳者でもあり、各地でハート瞑想会や「悟りのシンクロニシティ」1dayセミナーも開催されている市場義人(トーショー)さん。
先週にひきつづき、昨日までインドのプーナに滞在中であったトーショーさんより「ハートからのプーナ便り」後編をお届けします。
前編からの方は、こちらからどうぞ。 http://ameblo.jp/unityinstitute/theme-10087312117.html
それではお楽しみください。

      ………○…………○…………○………
さて、今年もヘルパーチームの一員として参加するつもりで準備を進め、あと2日で日本を発つというときに、ミラからメールが届きました。
そこには、「今年はあなたは『コ・リーダー』だからね」
・・・と書いてありました。
コ・リーダー?
いっしょにするリーダー?
誰と?
ミラと?
とんでもない!
というのが私の反応です。
ミラはOSHOに直接言われて、35年間、絵のグループをやってきた人で、画家としても最高のレベルの人です。(ミラの切り開いた道はユニークなので、比べようがないともいえますが)

数年前には、ブラジルで50人の有名画家たちを相手にグループを、去年は、韓国で230人のアートセラピストを相手に、アートセラピーのグループを行っています。
僕は前にも書いたように、自分のためにこの10年を使おうとして、もぐりこんでいる人間で、いったいなにを求められているのだろうという思いです。
出発の2日前に、コ・リーダーに指名される。
冒頭にご紹介したNさんの話と同じく、マインドはパニックになってもおかしくありません。
でも同時に、ミラがそう言うのだから、それはお受けするものだという信頼もあります。
これがミラのすごいところなのです。
彼女は本当に人をよく見ていて、グループの参加者に対しても、ヘルパーチームのメンバーに対しても、誰にどんなことが起こっているか、透明なもののなかを覗くように把握しています。
また、絵を見たら、その人がどのようなところにいるのか、一目瞭然だとも言っています。
ミラが私をコ・リーダーに指名したのは、去年1年、私がハート瞑想イベントを日本の各地でシェアしているのをフェイスブックで見ていてのことでした。
もちろん、それだけでなく、ミラが私のなかになにかを見て、そう言ってくれるのだから、自分にはわからないにしてもお受けするのだという、それだけのことで、「はい、わかりました」と返事をしました。
実際、トレーニングのなかでは、ミラがすべてをリードし、シェアリングなど、僕はただ横にいるだけということが普通でした。
ときどき、「トーショー、ハートについて話しなさい」などと、むちゃぶりをされて、出てくるままに話したあとで、「それが今起こっていることと、どう関係するの?」と聞かれたり。
ミラにとっては、決まったことをしゃべるのではなく、今起こっていることとの関係で、僕にとってハートがどんなものか、ということを問うているのでした。
それで、いつなにが飛んでくるかわからないという気持ちと同時に、のんびり横にいるという両方の感覚が同時に存在しながら、3週間のトレーニングをやってきました。
みながミラのすばらしさを知って、その存在から生まれ出てくる毎日の活動を楽しんでいるので、僕がなにもしないで横にいるというのは、たぶんなんの問題もなかったのだろうと思います。
実際に絵を描くときには、絵を描く集団に入らずに、全体を見渡しながら場をホールドするということもやっていました。
「トーショーには、一度ハート瞑想をやってもらうからね」
と、ミラが言っていたのですが、この分では、なにもせずにトレーニングが終わるかもしれないなという感じもありました。
ところが、中盤から後半に移るときに、ミラが体調を少し崩したのです。
これはめったにないことで、ヘルパーのひとりのスウェーデンの女性は、「今までミラが体調を崩したのを見たことがない」と言っていました。
本当にその通りで、いつも細心の注意を払って体調管理をしているのを知っているので驚きましたが、幸い風邪が少し長引いただけのことでした。
しかしそのことで、私にはコ・リーダーとして働く必要が出てきたのです。
実際に絵を描く日にちが21日、休みも入れると25日に及ぶトレーニングは、5回の休みがあります。
参加者にとっての休みも、ヘルパーにとっては、いつも以上に忙しい日で、その理由のひとつに、1時半から30分行われる、次のセクションのデモ(テースター)の準備があります。
そのテースターでは、私たちヘルパーは、そのなかで絵を描いたり、踊ったり、ミラのやろうとすることを体現しながらいっしょにいるのですが、ミラが聴衆に語りかけるのを聴きながら、涙が出てくることもよくあるのです。

深く心に響く言葉。
そして、その言葉はあらかじめ用意されたものではありません。
ハートからのその場での言葉なのです。
その場で私たちヘルパーとの間で、聴衆との間で、そしてミラ自身のなかで起こることに任せて、言葉が湧き出てきます。
うしろで聴いていても、聴衆がその言葉でひとつになっていくのを感じることができます。
私たちも、ひとつのエネルギーになって、絵を描き、踊るのです。
ミラが風邪をひいているときに、ひとつテースターが予定されていました。
前日のトレーニングには来ていたミラが、ヘルパーたちとお茶を飲みながら、「明日はあなたたちがやるのよ」と言いました。
今までミラが、このテースターをやらなかったことはないのです。 どうするかは任せるから好きにやりなさいということでした。
次のセクションで取り上げられるテーマは、ネーチャーペインティング(風景画とは言えないところがあります。自然とひとつになって絵を描く、という方があっているかもしれません)でした。
ヘルパーたちは、頭を寄せて、どんなテースターにしようか、考えました。
そして、私は、名目はコ・リーダーということで、最終的には私が、いつもミラが行っている役割をすることになるのは当然なのですが、実際にはヘルパーたちの多くが、私より長年、ミラと絵を描いてきて、私よりずっとすばらしい絵を描くのです。 (比較するな! というのが、ミラのいつもの私に対する言葉で、私のテーマでもあるのですが)
そういうわけで、ヘルパーたちは私を含めて、まったく同じ立場の存在で、みんながお互いを助けあって、この窮地を乗りきろうとしていました。
ヘルパーを率いるメインヘルパーのドイツ人が、ミーティングを仕切ります。
いろいろな案が出て、だんだんと形になっていきました。 音楽を担当するイタリア人、アシスタントとしてミラの右腕のような存在のアイルランド人、そして日本人の2人のヘルパー、台湾人、スウェーデン人、などなどが顔をそろえています。
私はコ・リーダーとして、全体を進行させる司会役になるのは当然なので、自分でもそう言います。
そして、実際には絵の実力がある、アイルランド人のアシスタントが、ネーチャーペインティングとはなにかを説明する部分を任されます。
メインヘルパーが言ったのは、結局、自分たち以上のことはできないのだから、その姿を見せるだけでいいのだ、ということでした。
私もその通りだと思いました。 ここでもハートの自発性を、どれだけ信頼できるかが問われています。
しかし、実際になにを言うかは、私に任されています。
眠れない夜を過ごし、いよいよ翌日の本番です。
自分らしくある、そのままの姿を出す、ということで、自分のコ・リーダーとしての立場が自分にもたらした、さまざまなネガティブな感情的な経験も含めて、正直に話をするしかないかもと思いながら、その場に臨みました。
しかし、本番はまったく考えていた内容とは違うことを話していました。
ミラが、いかにして私たちを、ただ今ここで生きるように鍛えているか、このテースターそのものがその場であること、一列にならんだヘルパーたちを紹介しながら、私が言っていたのは、「今日は、みなさんに私たちが何者であるかをお見せします」という言葉でした。
そして、背景に使われていたグループによる巨大なネーチャーペインティングがあまりに美しかったので、聴衆に向かって、「なぜ、これがこんなに美しいかわかりますか?」と問いかけていました。
今ここで、自然とひとつになって踊っているネーチャーペインティング。
そして、私の前では、これもまた巨大な紙にヘルパーたちが立ち向かっています。
あとから台湾人のヘルパーが「描くことに熱中していて、止めたくなかった!」と言っていました。
演技ではなく、聴衆の前でも、ただ目の前の自然と紙、絵の具の流れに身を任せて描き、踊る(本当に踊ります!)私も、うしろで熱中するヘルパーたちを応援するようにひとりで踊っていて、座ったまま描いているヘルパーのリトアニアの女性も、描きながら私と踊るということもありました。
そこには、ハートがあふれていました。
こうしてテースターは順調に進み、すばらしかったという評判をいただきました。
次の日、ミラはやってきて、ちゃんとトレーニングを進めてくれたので、ホッとしていました。
このトレーニングの最中に、時々ナイトセッションと言って、夜に絵を描くことがあります。
人工的な明かりは最小限にして、ろうそくの光のなかで絵を描きます。

こうして描くと、うまい下手や、色にとらわれずに自由に描くことができるので、多くの人にとっては、とてもヒーリングのはたらきを持つ、楽しい経験になります。
そのときにもナイトセッションが予定されていたのですが、このナイトセッションに、ミラが来ないというのです。
そこで私が全体のリードをし、アイルランド人のアシスタントがどのように描くことができるのかというデモを行い、自由に集まってきた人たちが、小さな紙に絵を描きはじめます。
このとき、本当はハート瞑想をする予定だったのですが、流動的に動く集団のなかで時間が足りず、デモの後、そのまま絵を描きはじめることになりました。
しかし、あとから私のリードがとても温かく、ハートにあふれていてよかったという声をたくさんいただきました。
ハート瞑想をすることもなく、ただ今ここで、子どものように絵を描くという話をしただけだったので不思議な話ですが、ハート瞑想の体験が生きていたのかもしれません。
そして、もう一度ナイトセッションがありました。
これはイベントを提供するイベント部門とのコラボで、テーマが「ハートのペインティング」と決まっていました。
それで、今回こそ、ハート瞑想をやることになったのです。
ハート瞑想は、夜の闇のなか、わずかな光を頼りに、30人くらいの参加者にユニティインスティチュートでアルヴィナが行うような、愛を与える側と受け取る側になって、そのはたらきを感じる、というエクササイズを行いました。
その後、2人で一枚の絵を描く、パートナーペインティングを行いました。
参加者はとても楽しんでいて、ひとりの女性は、プロの画家ということでしたが、インド人の少女と組んでいて、その少女が自由に無垢に描くのに刺激され、自分のなかのなにかが自由になれたと、泣いていました。
いろいろなことが起こりましたが、テースターでもナイトイベントでも、私がやったことはただひとつ、今ここにいようとすることでした。
先を考えず、うしろを見ず、ただただ今ここにいて、味わいながら進むこと。
そして、それはハートのはたらきなのです。
あとから、私のリードに対して、OSHOの古い弟子の人が、とてもスイートだったと言ってくれ、もうひとりの古い弟子の人も、お前のリードはマジックだったと言ってくれました。
このプーナ便りは、「ハートの自発性」をテーマにしたものですが、プーナのリゾートで生きていることが、そのままハートの自発性を育ててくれます。
そのなかでも、今回のような機会を得たときに、なにをするか?
答えは「ただハートに任せる」ということなのでした。
            市場義人(トーショー) 記      http://inner-blossoming.com/profile.html

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トーショーさん、ありがとうございました。
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