12月24日はクリスマス・イブですね。
子どもの頃、サンタクロースがプレゼントを
持ってきてくれると信じ、
ワクワクして過ごした記憶があります。
実は、ヨーロッパにはサンタクロースにあたる
3人の人物がいます。
まず1人目は、4世紀のトルコに実在した
「聖ニコラウス(セイント・ニコラウス)」です。
慈悲深い人として知られ、彼の誕生日である
12月6日には子どもたちがソックスをぶら下げて
お菓子を楽しみにする風習があります。
2人目は、プロテスタントがカトリック伝統の
聖ニコラウスに対抗して生み出した
「幼子イエス(クリストキント)」です。
子供の天使の姿で贈り物を届けるとされています。
3人目は、現在のサンタクロースです。
オランダ移民がアメリカに伝えた聖ニコラウスの
風習が、商業文化と結びつき、
戦後ヨーロッパに逆輸入されたものです。
ドイツでは「クリスマス・マン(バイナハツマン)」
と呼ばれ、
クリスマス・イブに子供たちにプレゼントを送り
届けると言われています。
これらの人物やイメージが生まれた背景には、
「無償で贈り物を与える」という行為が、
与える人にとっても受け取る人にとっても
喜びをもたらす特別な体験だからかもしれません。
この行為には
慈悲、つまりコンパッションが含まれています。
慈悲とは、
人の幸せを喜ぶ心(慈)と、人の苦しみを和らげたい
と願う心(悲)を指します。
そして、特に日本人にとって大切なのは、
この慈悲を自分自身に向けることです。
今月26日に開催される読書会
「みんなで深めるコンパッション」では、
ツプテン・ジンパ著『コンパッション』を読み、
「自分に向ける慈悲」について語り合います。
新しい参加者も大歓迎です。
今年の締めくくりに、自分へのプレゼントとして
「自分に与えるコンパッション」を考えてみませんか?
トーショー
*トーショーの
「みんなで深めるコンパッション」
第1回開催報告 は、
こちらからお読みいただけます。
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