【WS】「みんなで深めるコンパッション読書会」

みんなで深めるコンパッション読書会

和尚アートユニティでは、数年前からウタ・コマラ・ローデさんを講師に迎えて「コンパッション育成トレーニング」を行っています。

皆さんはコンパッションと聞いたときに、どんなことを思い浮かべますか?
コンパッションは、英語の語源的には「ともに(コン)苦しむ(パッション)」ということで、人の苦しみを自分の苦しみとして感じる、ということですが、このトレーニングでは、チベット仏教の教えをもとにしてコンパッションを理解しています。

コンパッションは、仏教的には慈悲と言う言葉のうちの「悲」にあたる言葉で、「悲」とは抜苦ということです。つまり苦しみを取り除く、という意味で、人が経験している苦しみを何とか取り除いてあげたいという気持ちや願いを指します。

ですから、ともに苦しむだけでなく、その苦しみを和らげたい、取り除きたいと言う願いが加わったものなのです。

この思いは私たちの中にもともと存在するものです。

そしてこの思いが私たちを、他の人々と結びつけるのです。

その根底には私たちが本来はひとつの存在であるという無意識の「知」が存在します。みんながいて、私が存在している、私が存在していて、みんなが存在している。

この認識が深く心に根差すことで、私たちは安心します。

チベット仏教の代表者である、ダライ・ラマ14世の有名なことばがあります。

             画像出典:Wikipedia

「人を幸せにしたいなら、コンパッションを実践しなさい。自分を幸せにしたいなら、コンパッションを実践しなさい」

コンパッションというのは、もしかしたら、幸せの鍵になる特質かもしれませんね。

今回『コンパッション』(ツプテン・ジンパ著・原題:「恐れなきハート」)の読書会を開催します。

この本は、「コンパッション育成トレーニング」の生みの親であるツプテン・ジンパによるもので、コンパッションとは何か、その意義は、ということを深く考察しています。

座を取りまわす役目の市場義人(トーショー)は、日本人で初めてこのトレーニングの講師資格を取得した3人のうちのひとりで、長年、ユニティ・インスティチュートで学んだハート瞑想やサトルボディヒーリングを行ってきました。

その経験も踏まえながら、この本を読むことを契機にして、人間の本質のひとつであるコンパッションの理解と経験の中に、いっしょに入っていきたいと考えています。

3回の読書会では、この本を全部カバーしようとはせずに、みんなにとって大切だと思われることに焦点を合わせて、深めていくことができればと思っています。

語りあうことで、また会の中でトレーニングの中心であるコンパッション瞑想を実践することで、ご参加のみなさんひとりひとり、そして私自身もコンパッションを深めていくことができることを願っています。

読書会は3回に分けて行われます。
初回からすべて参加されるのがベストですが、「コンパッション」を読まれることで、途中参加も可能です。毎回予定されている範囲をあらかじめお読みいただき、その内容についていっしょに検討し、深めます。また各回の間がひと月あるので、その間に瞑想やエクササイズも行うようにします。
3回の短い読書会ですが、コンパッションとは何か。自分自身とコンパッションの関係、コンパッションをどのように育てるか、など、コンパッションにまつわる大切なテーマをいっしょに深めていきたいと思います。

【第一回:11月28日(木)午後8時~午後9時半】
タイトル:コンパッションとは?大切な相手へのコンパッションから始めよう。

この本のパート2、第4章から第6章では、コンパッション育成トレーニングの流れに沿って、大切な考え方や瞑想法、エクササイズなどを紹介しています。これらの章の内容をいっしょに見ていきますが、まずコンパッションという質を経験することから始めます。それからコンパッションの働きをいっしょに検討していきます。疑問があれば、回答ありきではなく、いっしょに疑問点を探ることで理解を深めます。

【第二回:12月26日(木)午後8時~午後9時半】
タイトル:忘れていませんか?自分へのコンパッション「私が幸せでありますように」

この本のパート2、第7章では、自分へのコンパッションを扱っています。これは忘れがちなことですが、まず自分から始めることでコンパッションは本物になります。瞑想やエクササイズを通して自分へのコンパッションという、もしかしたら一番難しい問題をいっしょに考えていきましょう。

【第三回:1月23日(木)午後8時~午後9時半】
タイトル:コンパッションの輪を広げる。変容の錬金術とは?

この本のパート2、第8章では、自分や家族からひろく人類全体にコンパッションの輪を広げる道筋を扱っています。それを可能にするのはどのような考え方なのか、いっしょに探っていきましょう。またチベットの伝統的瞑想法「トンレン(アティーシャのハート瞑想)」についても理解と実践を試みます。

この読書会で、ひとりでは読み進めにくいかもしれない本書を、楽しく、そして意味のある形で消化していけるようにします。また、参加者のみなさんだけでなく、講師の市場もこれを通じて、いっしょに成長していきたいと思っています。

市場義人(トーショー)

*第一回~第三回をまとめて申込みされるとお得なセット割引がございます。

https://oshoartunity.com/blog/post_lp/reading_group