感情の浄化に役立つハート瞑想 by 辻本恒(ヴィジェイ)

ハート瞑想をやり続けて、
何が一番に変わったことかというと、

他人のフィーリングに影響されて、
自分もそのフィーリングになってしまうことが、
少なくなったということです。

少なくなったというより、
一時的にはそうなりますが、
回復への時間が早くなったということです。

ふとした瞬間に、
自分なのか相手なのかわからない感じになる。

これを自覚したのは、
もうはるか昔のことです。

何が一緒になっているのかというと、
相手のフィーリングに染まってる。

相手に深く同調したときに、
そうなっていることがわかってきました。

この感じをシェアしたときに、プラサードが、
「そういった状態になるために何世も修行して、
あなたがそうであることが羨ましい人もいるんだよ」
と言われて、

「そうなのかなあ」と納得しなかったことがあります。

たしかに、
肉体を超えて広がる感受性を持っていて、

相手が何を感じているかがわかり、
エネルギー的に相手を感じ、
触れることを可能にするのですが、

相手か自分かわからない感じになると
何が困るかというと、

セッションなどで
困ったひとたちに付き合うことが多いので、
その影響をそのまま受けてしまうことでした。

「肩の荷が降りました」と言って
クライアントは帰るのだけれど、
僕の肩はドーンと重くなっている。

それでセッションのあとは、
寝込むことも多かったです。

つまり、
「そのひとのバイブ(Vibes・・
相手から受ける感じや雰囲気。
振動を意味するVibrationに由来する俗語)
を拾っているのです。」
サトルボディヒーリング91ページ より)

一度、ヒーリングのセッションを受けたときに、

「あなたは過去生で、
病気の人の病気を自分に引き受けて癒やすお坊さんだった」

と言われたことがありますが、
そんなんだったのかもしれないし、
そうでないかもしれない。

しかし、クライアントに会うと、
しんどくなってしまったりすることが多かったので、
ありとあらゆることを探求しました。

たぶん自分がこういう体質でなかったら、
もっと、のほほんと生きてたかもしれません。

大金を使って、
高額なお守りグッズに身を固め、
ありとあらゆる方法を探求したこともあります。

でもいろいろ試したあげく、
結局は、ハートに手を当てて、
というハート瞑想が一番でした。

ハートのスペースを感じるということです。

相手のフィーリングをかぶってしまうからといって、
そのフィーリングを拒絶しようとすると、
かえって話はややこしくなります。

「入ってくるバイブに抵抗しようと努力すると、
自分自身の第二身体の反応を抑えようとする努力がそれに加わって、
動揺と軋轢を生み出し、否定的感情を引き起こすことになるのです」
(サトルボディヒーリング P93 より)

受け容れるということを学んで、
ハートのスペースを感じると、

そのフィーリングはスペースの中を
通り過ぎていくようになりました。

一時的には、自分の中にもとどまりますが、

自分の中に同じバイブレーションのものがなければ、
数分間から数時間、
または数日で通り過ぎてしまいます。

もしそれが通り過ぎていかないとしたら、

自分の中に同じようなバイブレーションのものがある
ということなので、
その自分のフィーリングをハートで受け容れます。


「逆説的に聞こえますが、
他者のフィーリングを吸収する人にとっての解決策は、
第二身体をスピリチュアル・ハートと結びつけながら、
抵抗せずに、それらが第二身体に入ってくることを許すことです。」
(サトルボディヒーリング 93ページ より)


先月、コマラと一緒に、
ユニティインスティテュートの主催で、
二日間の「チャクラを開く体験」の講師をつとめました。

スタッフも入れたら、
30人近い人が集まってのワークをガイドしました。

初日は、特に第二チャクラの体験だったので、
たくさんの感情が動き、
その日の晩は身体中が痛かったです。

次の日も、
ハート瞑想と第三チャクラのガイドをして、
みんな深い経験をしたと思います。


「日本人講師だと、日本語で解説があるからわかりやすい」
という感想を何人かから頂いて嬉しかったです。

何ヶ月も前から、
集客や場所の準備も含めて頑張ったので、
達成感は大きかったです。

ほんとうに、たくさんのエネルギーが動きましたし、
またたくさんのフィーリングが起こりました。


しかし、
それらはハートの空間のなかを通り過ぎて、
こちらに張り付くことはなく、
僕にとっては、大きな信頼の経験となりました。

終わってからは
三日間集中してハート瞑想をして、
疲れはすっかりとれました。

ハートと第2チャクラをつなげて呼吸して、
後は三日連続でお気に入りの温泉に入って、
戻りました。

第2チャクラと温泉については、また次号で。


辻本恒(ヴィジェイ)
ユニティインスティチュート講師
https://mysticunion.wixsite.com/chakra