Oshoの「ノーマイント瞑想」(前編)
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今回は、エッセンシャルライフ・コンサルティング(ELC)のコンサルタント、辻本恒(VIJAY)さんがOshoの「ノーマイント瞑想」について、それがはじめて現れた頃の雰囲気を交えながら紹介してくださいます。
たっぷり書いていただいたので、二回に分けてご紹介しますね。
ではビジェイさん、よろしくお願いします。
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「無心(ノー・マインド)とは英知のことだ。 マインドとはたわ言以外の何ものでもなく、それは英知ではない。 そしてあなた方にジベリッシュをするようにという時に、 私はただマインドとその動きのすべてを放り出すようにと言っている。 そうすれば、あなたはその背後で、純粋に、美しく、透明で、 敏感なままにとどまっている」 Osho 1988年5月26日、インドのプネーにおいて、Oshoはブッダホール(瞑想ホール)に集まった数千人の弟子たちに、「ノーマインド」という新しい瞑想法を紹介しました。 それは数分間の「ジベリッシュ」で始まり、そのあとに数分間、静かに坐り、ただ見守ります。 最終段階は「レット・ゴーで、体を完全にくつろがせ、何の作為もなく、ただ後ろに倒れるにまかせます。 この瞑想は、参加者がマインドのなかの騒々しいがらくたをすべて放り出すように作られています。 そうしてはじめて静かなる観照、すなわち瞑想が可能となります。 Oshoは、このとき何か月にもわたって毎夜の講話の最後に、そのしめくくりとしてこの瞑想を用いました。 また一方で、毎日一時間のジベリッシュと一時間の観照、そしてレット・ゴーと続く七日間のグルーノ・セラピーとしてこれを行なうようにとの指示も与えています。 プネー市にある「OSHO瞑想リゾート」や世界中の「OSHO瞑想センター」で、この「ノーマイント瞑想」グループに参加した人びとは、グループ終了後、自分自身がより開かれ、感じやすく、しかも自己の中心に定まっていることを体験しています。 そして、瞑想のあいだ、自分がより深くくつろぎ、沈黙していることを発見しています。
ジベリッシュを始めて紹介した時、Oshoはこう語りました。 「愛する人びとよ、あなた方に新しい瞑想法を紹介しよう。 それは三つのパートに別れている。 第一のパートはジベリッシュだ。 『ジベリッシュ』という言葉は、 スーフィの神秘家ジャバールからきている。 ジャバールはまったく系統的な言語を話さず、 ただ無意味な音を発しただけだった。 それでも何千人もの弟子たちがいたのは、 彼がこのような明確な主張をもっていたからだ。 マインドはジベリッシュ以外の何ものでもない。 それを脇に置きなさい。 そうすれば、自分の存在、自分の本性を味わうだろ」 Osho
ジベリッシュというのは英語の単語です。 辞書で調べると gibberish 音節gib・ber・ish 発音記号/dʒíb(ə)rɪʃ/ 【名詞】【不可算名詞】 わけのわからない(早口の)おしゃべり[文章]; ちんぷんかんぷん. と出てきます。 赤ちゃんが、自分勝手に作った単語や騒音だらけの言葉でしゃべるのを見たことがあります。 gibberish’とは、自分が理解できない言葉を表す単語なのです。 つまり‘gibberish’は、意味のない言葉という意味です。
語源としては、Oshoが語るように‘Geber’という名前に翻訳されている、8世紀イスラム世界の錬金術師の‘Jabir’からきているというものです。 ‘gibberish’という単語は、当時、‘Jabir’や、ほかの錬金術師が使っていた、理解不能で意味不明に聞こえる言葉について言及したものだという説です。
もうひとつの和尚の語っていない説としては、jabber’という単語からきたというもので、これは、浮浪者や、ジプシーが話す言葉について説明するときに使われた単語です。 多くの人にとって、浮浪者やジプシーの言葉は理解できない言語だったことからきています。
gibberish が初めて英語として現れたのは17世紀初めだそうです。 ただし、この単語は、フォーマルな英語ではあまり使われないそうです。 例えば授業中に先生に、「彼らがわけのわからないことをしゃべっています」などというときに使用するのは適切ではないそうです。 僕は日本人ですから、もちろんジベリッシュなんて単語は、和尚から始めて聞きました。
Oshoは続けます。 「ジベリッシュを使って意識的に狂いなさい。 完全に気づきながら狂いなさい。 そうすれば、あなたはサイクロンの中心となる。 意味や理由などまったく意に介せず、 何であろうとやって来るにまかせるがいい。 第二のパートでは台風は過ぎ去り、 その台風は「あなた」をも一緒に連れ去っている。 ブッダが完全な沈黙と静止のなかから現われる。 あなたは、体や心を、または何であれ起っていることを、 ただ観照している」 Osho
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ビジェイさん、ありがとうございました。
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