新型コロナウィルスの影響で、日常が随分変化している人が多いと思いますが、みなさんはいかがでしょうか?
淡々と続いていた、日々の営みのリズムが突然変わるとき、いったい何が起きるのか、興味深く見守っています。
私自身のことでは、いくつもの予定がキャンセルになったり延期になったりして、なんだか突然時間ができたり…
一定のスピードを出して走っていた列車が急に停まって、途中下車をしたみたいな感じです。
先に先に向けて、いつも走っているんだなぁ、と再認識。
今・この瞬間に心を留めて生きるって、ほんとに難しい。
4月に予定していた大きなイベントの開催が延期となり、本来ならすごく忙しかったはずの3月に不意に空いた時間、
手をつける暇のなかった庭の仕事をしたりして、それはすごく嬉しく楽しい。
とはいえ、いろんな損失や、また予定されていた講座などのキャンセルからくる、経済面での立て直し、組み直しもしないといけない、心配や不安がよぎることもある——。
思考も感情も、様々に移ろい流れていく…。
気候変動のみならず、今回の世界中に広がる伝染病――このVUCAの時代に、どのように生きるかが問われています。
(「VUCA」とは、Volatility(変動)、Uncertainty(不確実)、Complexity(複雑)、Ambiguity(曖昧)の頭文字を繋いだ造語で、予測不可能な現代の状況を表しています。)
スタンフォード大学でマインドフルネスを教えているスティーブン・マーフィー・重松氏は、このVUCAワールドを生きる私たちに必要な資質を、同じ頭文字をつないで、つぎのようにいいます。
Vulnerability(ヴァルネラビリティ、弱さ、傷つきやすさ)、Understanding(理解)、Connectedness(つながり、絆)、Adaptability(順応性)
そして、これらを養えるのは、気づき、瞑想を通してです。
今回のように、日常の変化が余儀なくされるとき、もっとも本質的なものが、自分たちの生活の中心に、しっかりと根差しているかどうかを確かめる必要があるようです。
これから、この感染の広がりがどうなるのか、まだ分かりませんが、今、強く感じていることは、これまでの生き方、暮らし方を、個人レベルでも社会レベルでも見直す、大事な機会であるということです。
尾崎智子
https://essentiallifeconsulting.jimdofree.com/
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