自分の感情と向き合うために──心のスペースが大きいと感情に左右されにくくなる

自分の感情と向き合うために           ──心のスペースが大きいと感情に左右されにくくなる
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今回は、自分の感情と向き合うということについてご説明します。

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自分の感情と向き合うために           ──心のスペースが大きいと感情に左右されにくくなる
現代人の生活は多くの情報で埋めつくされ、さまざまな人間関係の影響を受けています。
しかも変化のスピードは速く、なかなか思うようにものごとが進まず、イライラすることがあったり、心がかき乱されるようなことにもことかきません。
そのような感情に心が支配されて、日常生活が悩みでいっぱいになり、仕事が手につかなくなったり、ちょっとしたきっかけで怒りが爆発して、人間関係が気まずくなるという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
そのような感情に影響されなくなり、いつも心が平和に過ごすことができればどんなにいいだろうと思うことはないでしょうか。
そのためのひとつの方法として、心のスペースを広げることが、とても有効です。
たとえば、感情が赤いインクだとすると、それを小さなコップに数滴落とすとコップは真っ赤に染まります。
しかし、赤インクを50mプールに数滴たらすのは、ほとんど影響がなく、赤く染まることもありません。
さらに赤インクをたらすのが大きな海だとすると、まったく影響はないといってもいいでしょう。
心のスペースにも同じことがいえます。
心のスペースがコップほどの大きさであれば、感情となる赤いインクでコップは真っ赤に染まってしまうので、内なる葛藤や怒り、悲しみで心がかき乱され、悶々として夜も眠れなくなります。
しかし、心のスペースが50mプールほど大きければ、その感情に影響を受けることは少なくなり、海ほどに広ければ、まったく影響はなくなります。
ところが、私たちはなんでも頭で考えることに忙しく、心(ハート)のスペースがあることさえ忘れてしまっています。
そこで感情が湧き起こると、すぐに頭に影響するので、頭で感情を理解しようとしたり、分析したり、なんとか解決方法を見いだそうとします。
それはちょうど女性が自分の感情やフィーリングを男性に打ち明けるようなもので、男性はその対処の方法を知りません。
なんとか女性の感情を理解して解決しようとしますが、成功することはありません。
なぜなら、感情は感じるものであって、頭で理解しようとすることに無理があり、女性が求めているのは感情を受けとめ愛してもらうことであって、解決策を求めているわけではないからです。
だから「男と女の間には 深くて暗い川がある 誰も渡れぬ川なれど エンヤコラ 今夜も舟を出す」(「黒の舟唄」より)のような歌があるわけですが、この歌の作詞をしているのは男性なのです。
というわけで、話が横道にそれかけましたが、感情は頭で対処することはできないのですが、心のスペースを忘れていると、同じことが起こります。
頭は感情を理解しようとして、分析し、批判し、比較し、ジャッジしようとします。そしてついに手に負えなくなって、それらの感情を排斥しようとしたり、見ないふりをしようとしたり、隠そうとしたり、他のことで気を紛らそうとしたり、抑圧してなかったものにしようとします。
しかし、感情のエネルギーはどこに行くこともなく、それが身体に蓄積されると、筋肉の緊張やしこりとなったり、慢性化すると、病気となって現れたり、不安神経症やパニック障害、うつなど、ありとあらゆる影響を作りだしてしまいます。
それは感情に対する対処法を誤っているからともいえます。
感情は必要があって生じているエネルギーなので、その感情を受けとめ、向き合う必要があります。
感情のエネルギーを認め、受容し、あるがままに愛することで、エネルギーはしこりとなって留まることなく、流れていくことができます。
心のスペースによって、感情の受けとめ方が異なってきます。そしてまた感情がいつまで心に留まるのか、どれだけの影響を身体や心に与えるのかが決まってきます。
生じた感情が3秒で消えるのか、3分で消えるのか、3日かかるのか、3年かかるのか、あるいは感情によって生じた心の傷を一生抱えたままで過ごすのか、それは心のスペース次第なのです。
ユニティインスティチュートのディレクターであるプラサードが、「以前は感情の対処に時間がかかっていたけれども、最近はワンセカンド(1秒)で通り過ぎていく」と言っていましたが、それはこのことなのでしょう。
感情からストレスが生じるのは、感情があるという事実を受けとめようとせずに、認めようとしないからです。
怒りや怖れ、悲しみがストレスとなるかどうかは、感情とどう向き合うか、どれだけ広い心のスペースがあるかどうかによります。
不快な感情があっても、それを拒まずに受けとめて、ハートのスペースで受容することができれば、ストレスの原因になったかもしれない不快な感情は弱まり、流れていきます。
その不快な感情に対する受容力が、ハートのスペースだともいえます。
感情をそこに留めてしまうのは、感情を認めようとしないで、抵抗してしまうからなのです。
つまり、ハートのスペースで受容するのではなく、マインド(頭)で対処しようとするからです。
感情を抑えようとすると、それは逆効果になって、かえって心のスペースを失うことになってしまいます。なぜなら、押さえようとするのはマインドだからです。
マインドは感情をマインドで解決しようとします。
マインドは、恐れがあれば勇敢であろうとして、恐れないようにしようとします。
しかしそうすることで、恐れをなくすどころか、逆に恐れる気持ちを強化し、恐れを抱くことについて精神的な苦痛を倍加してしまうことにもなりかねません。
男性が女性の感情を拒絶して、よけいに怒りを買うようなものです。
しかし、実際は恐れに抵抗しようとしなければ、恐れの力は自然に弱まっていくようです。
つまり、恐れの感情も、心のスペースであるハートの受容性にゆだねることができれば、自然に解消していくのです。
しかし、この感情をハートの受容にゆだねるというのは、その感情に身を任せることではありません。
たとえば、怒りの感情に身をまかせてしまい、怒りに駆られて、怒りのままに考え、行動してしまうと、その行動や雰囲気がまわりに影響し、さらなる怒りの連鎖を引き起こしてしまいます。
そうならないために、怒りに駆られた場合にどうすればよいかについて、ダライ・ラマは「心のなかに、怒りに対抗できるものを持つべきだ」と言っています。
つまり寛容さや思いやりの心を育むことによって、怒りのような激しい感情が生じたとしても、その感情に駆り立てられるのではなく、怒りの毒を中和し、前向きな行動の原動力にできるようになるというのです。
このことが言えるのは、ダライ・ラマがすでに愛の人であり、心のスペースが広い人だからです。
もし、心のスペースがなく、頭の人がこの言葉を読めば、怒りに対抗するために、怒りをなくそうとして、頭のなかで寛容さと思いやりの心を持とうとするでしょう。
しかしそれでは上手くいきません。 怒りを否定するために頭で創りあげた寛容さでしかないからです。
ここで必要なのは、怒りに対する心のスペースにある寛容さや思いやりなのです。
つまり、怒りに対する心のスペースを持つことであり、そのために必要なのがハート瞑想なのです。
ハート瞑想のなかで、ハートのスペースのなかに怒りを受容し、あるがままに受け入れることができれば、怒りの反動として反射的な行動に走ることはなくなります。
そこでハート瞑想のなかで本質につながることによって、ダライ・ラマの言う「寛容さや思いやり」の本質につながることができるようになっていくのです。
すると、激しい感情はそのままにして、今の状況のなかで、どのように行動するのが適切か、理性的な判断で行動することも可能になっていきます。
そして、より深く、思いやりや寛容の本質から、その状況を眺めて行動することも可能になっていきます。
つまり、さまざまな感情が生じて、それがストレスになるような場合には、ハートのスペースを思いだすことがとても大切であり、そのためにはハート瞑想がとても役に立つ、というお話でした。
感情に対しては、頭(マインド)で対処しようとするのではなく、ハートのスペースで受容することをやってみてください。
なかなかうまくいかないときは、まだハートのスペースがじゅうぶんに大きくないのかもしれません。
ハートは誰しも持っているものですが、ハートが運動不足になっていると、じゅうぶんに働くことができません。
日々使うことによって、ハートのスペースも感じられるようになっていきます。
ハート瞑想の機会があれば、やってみてください。
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                   ユニティインスティチュート事務局                                江谷 記

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