「恩寵の法則」その5 (内なる宝物)

(はじめに)

もし私たちが「自分の中に美しい宝物がある」ことを、 子供のころから教わっていたら世界は違って見えたかもしれません。

日本では、海外のように親が人前で子供を褒めることは昔からあまり習慣としてなかったように思います。

「うちの子はきかん坊で・・とか、お宅のお子さんは頭がいいのにうちの子は・・・」

と人を褒めるのに自分を小さいものとします。 そんなことを聞いて育つと、 自分に自信を持つことが難しくなっていきます。 その上、子供のころから両親や先生たちに、 誰かのようになることを期待されて育つと 自然に私たちの意識は外を向いてしまいます。

内なる宝を見つけるには、まず内側を見ることから始まります。 人が自分に言うこと、期待することに耳を貸すのではなく。

では『恩寵の法則」その5をお楽しみください。

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第5回:「内なる宝物」 

「恩寵の法則」は革命的なアイディアです。

私たちは、 「懸命に働いて、あの山を克服すれば、少なくとも人生の終わりには、何かいいことが待っている」と教えられてきました。

しかしながら、 あなたが向かうであろう天国は どこか遠くにあるのではなく、内側にあります。

それはすでに内側に存在しているのです。

私にはそれが真実だとわかります。 何年にもわたって、私は何度も何度もそのことを繰り返し理解してきたからです。

しかしこのことは、私の言葉を信じるのではなく、 それが自分にとって真実か否かを あなたは自分自身で発見しなくてはなりません。

ここで私がしているのは、 皆さんに、素晴らしいものはすべてすでに内側にあると提案しているのです。

もしそれがあなたの人生に思い当たらないなら、 ただそれにあなたが気づいていないだけです。

もしあなたが自分の本質に気づいていないのなら、 それはまだ種子の状態であり、まだ眠っているのだということです。

それは眠れる巨人です。 それはそこにあるのに、 私たちの注意があまりにも他のことに向けられているため、 美しいものは、ただそこで見つけられるのを待っているのです。

本当に必要なことは、 ただあなたの注意を広げて、 自分の中にほんとうに素晴らしい何かがあるのだと気づくことです。

私たちが自分の内なる本質について気づいていない理由は、 私たちが外を見るようにと、人生は外側にあるのだと教えられてきたからです。 子供のときに内面に入ることを誰からも教えられなかったからです。

本来ならば、小学校の一年生の最初の授業は、 「どうすれば自分のユニークな素晴らしい本質を発見できるか」であるべきだと思うのですが、実際には学校で習うことは 外側の世界で生きていくための訓練を受けるのです。

このシリーズはイタリアで開催された「恩寵の法則」のコースでの内容の一部を20回のシリーズでご紹介します。 恩寵の法則では、さらにもっと大きなものとのつながりの中で人生を生きることを学んでいくことになります。 今回はその5回目です。 人生を本質から生きるための知恵をお楽しみください。

2012年1月2日

「恩寵の法則」は現在「シンクロニシティの法則」として提供されています。