コンパッションインスティチュートの代表、ジンパ博士の著書のタイトルは「コンパッションー慈悲心を持つ“勇気”が人生を変える」です。
なぜ、コンパッションを持つことに勇気が必要なのでしょう?
また、どうしてその勇気を持つことが人生を変えることになるのでしょう?
コンパッション(慈悲)って、人にやさしくして、同情することでいいんじゃないの?って思っていたら、それは大きな誤解です。
では、コンパッションにはどのような勇気が必要なのでしょう?
1つは、見たくないことを直視する勇気。
苦しみ(自分の失敗、家族の不調、社会の不正)を見ないことは簡単です。しかしコンパッションは、その現実を観て、直視するところから始まります。それを乗り越えるためにこそ、コンパッションが必要となるのです。
2つ目は、自分の痛みに開く勇気(セルフ・コンパッション)です。
完璧主義や内なる批評家と向き合い、「今の私で大丈夫」と受け入れるのは、弱さではなく自己防衛をしないことの勇気がいります。
3つ目は、巻き込まれずに寄り添う勇気。
人が苦しんでいることに触れると、ついそのことに巻き込まれがちです。あるいは距離を置いてみて見ないふりをするかのどちらかに偏りがちです。そんな時に、共感しつつ境界を保つには訓練と勇気が必要になってきます。さらに行動する勇気を持つことで、それは幸せの感情へと移行する機能を人間の脳は持っています(セロトニンなどの幸せホルモンが分泌される)。
4つめは、やさしくNOを言う勇気。
慈悲は自己犠牲ではありません。相手の長期的な利益と自分の健全さのために、断ることを伝えることは最も実践的な勇気です。
5つめは、仲間意識を越える勇気。
苦手な人、価値観の違う人にも人間性を見ようとすることは、アイデンティティの防衛本能に逆らう行為です。だからこそ勇気が必要です。
6つめは、行動に移す勇気。
見て、感じて、具体的に行動すること(謝る、助けを求める、支援する、告げる、変える)。行動することにはコストやリスクが伴います。そんな時、背中を押すのが勇気が必要になります。
具体的には、そのような場合が考えられます。
・ 子どもにきつく当たった後で謝る(自己正当化を手放す勇気)。
・無理な依頼に穏やかに断る(好かれたい衝動より健全さを選ぶ勇気)。
・ 職場で弱い立場の人に対する不公正を指摘する(同調圧力に抗う勇気)。
・ 落ち込みの朝に、自分に優しい一言をかけて起き上がる(自己批判の声に飲まれない勇気)。
このようなコンパッションを持つ勇気を育てる機会が、「コンパッション育成トレーニング入門」です。
これは理屈で身につくのではなく、実際に実践していくことの中で身についていきます。
慈悲心を持つ「勇気」を身につけて、人生を変えたいと思われる方は、是非この機会のご参加ください。
いつもこのような機会を提供できるわけではないので、チャンスがある時に飛び込んでみてください。
人生が変わっていくことに驚くでしょう。
https://oshoartunity.com/blog/post_lp/cct_introduction2025_09
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