【WS】身体に意識的になるとは?

意識的な生き方を深める

私たちは意識的に生きていると思っています。

しかし果たしてそうでしょうか?

心理学の研究が進むにつれて、私たちの意識の95%以上は無意識であることが明らかにされました。


しかしある意味、その無意識によって生命的には生かされています。
呼吸や心臓の鼓動に意識的でならないとしたら、呼吸や心臓は停止してしまっていることでしょう。
落ち落ち眠ることもできません。

しかしそのような無意識によって生きていることは、動物的な人生を生きていることとあまり変わりません。

さらに私たちは、人生の辛いこと、自分が見たくないこと、さまざまな条件付けされたことを無意識に抑圧して生きています。

そうすることで、トラウマや苦しみや悲しみなども、表面上は忘れて、平穏に生きていくことができます。

しかし無意識に押し込まれたものは、なくなったわけではなく、無意識の中で、私たちの人生をコントロールしています。


それらに意識的にならない限り、同じパターンを繰り返し、神経症になってしまったり、原因不明の不調に苦しまされたりします。

それらの無意識に気づいていくためには、自分と向き合う必要があるので、それなりに大変だったりしますが、それは無意識の中で苦しむのか、それらに意識的になることで人生を生きやすくするかの選択になります。

それが「選択」であることに気づくのは、それなりに瞑想を深めたり、気づきが深まってからのことで、それまでは、それらは自分の内面の問題ではないと思っています。

さらに意識的になっていくに従って、多くのものごとが、自分の意識の問題であることに気づいてきます。

そしてさらに気づきが深まっていくと、表面的な外側の出来事に気づくだけでなく、目に見えないさまざまな次元にも気づくようになってきます。

例えば、肉体のことに気づきを深めていくと、それは心理的精神的なこととの繋がりがあり、さらには自我を超えた魂や宇宙のエネルギーとの繋がりにまで、意識が深まっていきます。


先日のラハシャのコンシャスリヴィング(意識的に生きる)では、レッド層のエネルギーに意識的になることがテーマでした。

レッドの層のエネルギーってなんだ? と思われる方もいるかもしれないので、 ごく簡単に説明すると、

例えば、 肉が赤色をしていることで象徴されるように、 レッドは、肉体的なエネルギーや物質的な側面を象徴しています。

血が赤いのは、 生命エネルギーを象徴しています。
赤線地帯という言葉があるように、 セクシャルな側面を表していたりします。

また感情的にはレッドは情熱や怒りを表します。
情熱的な愛を捧げる象徴として赤いバラを贈ったり、怒ると顔が真っ赤になったりするのはその象徴です。

また、レッドのエネルギーが自然に身についている人は お金儲けに自然な才能があるとも言われています。 
レッドのタイプの人は、目に見える物質的なことに興味があり、 物質的な側面での生活を楽しむ傾向があります。

しかし、身体的側面というのは、もう少し深く見ていくと、魂とも切り離せないことにも気づいていきます。

例えば、ニーチェはツアラトゥストラの中でこのように語っています。

「人間は自らの身体を軽蔑してきた  
 しかし それが本当に正しいことだっただろうか? 
 身体と魂は切り離せない。
 身体を遠ざけることは魂の成長を妨げることでもあるのだ 」 と。

私たちは 古来より、身体よりも魂の方が尊いという考えに親しんできています。

しかし、ツァラトゥストラはこのような価値観を根本から問い投げかけたのです。

「魂を高めたいのなら、まずは身体の声を聞かねばならない。  
 身体こそが生きることの基盤であり。 
 地球と共に成長していく礎になるのだ」 と。

Oshoは「セックスから超意識へ」という講話の中で同じように語っています。



私たちが、愛や超意識へと向かいたいのであれば、セックス(肉体)を否定するのではなく、そこから始めなくてはならない、と。

つまり、私たちが精神的に成長していきたいのであれば、 レッドの領域に気づきをもたらしていくことが不可欠なのです。

そして何よりも、体に気づいていること(意識をもたらすこと)は、 「今ここ」にいるという「瞑想」にとって必要不可欠です。なぜなら、体はいつも、「今ここ」にあるからです。

ラハシャが今回の「コンシャスリヴィング」のサポートクラスで紹介してくれた瞑想の一つは「ラティハン」でした。
これはインドネシアのばパタ・スブドが考案した瞑想ですが、オーラソーマの創始者ヴィッキーさんのお気に入りの瞑想でもありました。

ラハシャのお気に入りの瞑想でもありますが、Oshoの「存在の詩」では宇宙の大いなるエネルギーと一つになる技法として紹介しています。



しかし今回、ラハシャは自分の体のエネルギーに気づき、体のエネルギーに身を任せるテクニックとして紹介していました。

テクニック自体はその通りなのですが、気づきを深めていくに従って、体との合流にとどまらず、宇宙との合流にまで気づきの意識が広がっていく可能性のある瞑想でもあります。

このように気づきというものは、体に気付きながらも、あらゆる次元へと気づきを深めていくことができます。

そのように気づきを深めていくときに、1番の助けになるのは、そのような意識を持っている人と共にいることです。

あるいはそのような人の意識に波長をあわせていくことです。

ラハシャとともに過ごす「コンシャスリヴィング」のクラスは、そのための貴重な機会となります。

5月の連休の二日間5月4日と5日は「意識的生き方を深める」ワークショップを開催します。

意識的に生きることに興味がある方はこちらをご参照ください。

意識的な生き方を深める
https://oshoartunity.com/blog/post_lp/deepening-consciousliving2025

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