前回お伝えした「学びの基本原理=瞑想」は、結果を求めるのではなく、今ここにあるものにくつろぐ姿勢でした。
そこから最初の扉――
第1チャクラ(レッド/身体・安全・現実力)へ進みましょう。
レッドは家の基礎のような層です。体調・睡眠・食事・住まい・お金、そして毎日の実務や実行に関わります。
ここが不安定だと、その上の階(感情・思考・直観)をどれほど磨いても、現実はすぐに傾きます。
逆に基礎が整うほど、安心感が戻り、決めたことを淡々と実行できる下地が育ちます。
レッドを生きるとは、頭の中でつくった理想の自分から一歩出て、現実の身体に帰ってくること。
足裏の接地や、呼吸で胸(ハート)が広がる感覚など、身体感覚と五感に注意を戻すと、思考のモヤが薄れ、静けさとバイタリティが同時に立ち上がります。
これは瞑想のとても実用的な側面です。
競争のためではなく、「動く喜び」のために身体を動かす。
雪を踏む音、心拍のリズム、風の匂い――

エネルギーが頭のストーリーに費やされず「今の身体」へ戻ると、自然な満ち足り感を取り戻します。これがレッドのエネルギーを取り戻す手応えです。
レッドが整っているサイン
・寝起きがスムーズ
・空腹と満腹のサインがわかる
・支払い/片付け/連絡を先送りしない
レッドが乱れているサイン
・慢性的な緊張や不安
・過食・拒食、夜更かしが続く
・決め事を後回しにしがち
ありがちな誤解は、レッドを「低次で原始的」と見なすこと。
実際は逆です。
大木ほど根が奥深くまで張っているように、豊かな直観や創造性、祈りの体験は、しっかり接地された身体にこそ安全に宿ります。

レッドを整えることは、精神性が安定して広がるためのいちばんの近道でもあります。
古くからの「健全なる精神は健全なる肉体に宿る」という言葉は、このエネルギーのメカニズムを端的に言い表しています。
もし今、身体の声を無視して頑張り続けているなら、最初の一歩は少しやめることかもしれません。
・深夜のスマホ閲覧を10分短くする
・カフェインを1杯減らす
・靴を脱いで、土や床を素足で感じる

そんな小さな行動で十分。
身体はすぐに応じてくれます。その反応を楽しんでください。
自分の身体に気づきの光を当てる――
それが瞑想です。
これが第1チャクラに気づきをもたらす、その第一歩です。
コンシャスリヴィングの意識の地図では、レッドはすべての層の土台。
ここに気づきとプレゼンスを注ぐほど、オレンジ(感情)は安定し、イエロー(思考・自我)は過剰な防衛を手放し、上位の扉も開きやすくなります。
瞑想は特別な時間だけのものではありません。
歩く・食べる・支払う――
生活の所作を「今ここ」に戻すことが、もっとも確実な瞑想です。今日、あなたの足裏は何を語っていますか?
1分だけ耳を傾け、その声に沿って小さく動いてみてください。
土台が答え、明日の行動が軽くなります。
OAU
えたに
内なる深まり、中心への回帰─パート4 イエローの層:「戦略や防衛」から「喜び」「叡智」への変容
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